今回のことば
「Oracle Cloudの次世代データセンターサービスを、東京、大阪のマルチリージョンで提供する。これにより、日本のユーザーは、日本国内にデータを置いて、オラクルが管理する形で、誰ともシェアしないセキュアな環境で利用できる」(日本オラクルのケネス・ヨハンセン執行役 最高経営責任者)
Oracle Generation 2 Cloud 大阪リージョン
日本オラクルが、Oracle Generation 2 Cloud 大阪リージョンを開設した。2019年5月に開設した東京リージョンに続く、国内2カ所目のリージョン。オラクルが、2020年内に全世界で36カ所に拡大するリージョンのひとつに位置づけられている。
大阪リージョンでは、すでにサービスを開始しており、「Oracle Autonomous Database」から「Oracle Cloud Applications」までのすべての「Oracle Cloud」のサービスを提供。業界唯一の自己稼働データベースである「Oracle Autonomous Database」や「Oracle Autonomous Linux」などの自律型サービスのほか、アプリケーション開発からビジネス分析、データ管理、統合、セキュリティ、人工知能(AI)、ブロックチェーンまで、包括的なクラウドコンピューティングのポートフォリオを提供する。
「大阪リージョンでは、IaaS、PaaS、SaaSのすべてのサービスを提供し、『テクノロジーと価格』、『クラウドセキュリティ』、『データプラットフォーム』において差別化することができる。そして、日本のお客様のデータドリブンによるデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援することができる。セキュアな環境で、フルサービスを提供することができるリージョンになる」と、日本オラクルのケネス・ヨハンセン執行役 最高経営責任者は胸を張る。
「テクノロジーと価格」という点では、エンタープライズのために再構築したクラウドである点を強調。コスト削減のためだけのクラウドではないことを示してみせる。
日本オラクルの執行役員 クラウド事業戦略統括 竹爪慎治氏は、「データドリブンのDXを推進する上において重要となるブロックストレージにおいては、多くの企業が利用しているクラウドサービスと比べて、525%も高い性能を発揮し、97%もコストダウンできる。ネットワークコストにおいても90%のコストダウンが可能であり、IOPS保証やネットワーク通信料課金といったクラウドプロバイダーが明示しないような費用についても、オラクルは事前に明示するか、費用を取らないという仕組みにしている。しかも、他社のようにリージョンごとに価格が変わるということはなく、すべてのリージョンで統一した価格設定としている。最も競争力を持ったTCOを実現できる」とする。
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