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CES 2020レポート 第43回

Environment ModeやSE 535装着状態での試聴も

CES 2020でSHURE初トゥルーワイヤレス「AONIC 215」を試した

2020年01月12日 12時00分更新

文● 貝塚 編集● ASCII

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AONIC 215

ついに発表されたシュアのトゥルーワイヤレス
CES 2020で展示

 米ラスベガスで現地時間の1月5日から10日まで、世界最大のエレクトロニクスショー「CES 2020」が開催された。

 米オーディオメーカーのシュアは、開催に合わせて発表した、同社初となる左右分離型のトゥルーワイヤレスイヤフォン「AONIC 215」を自社ブースで展示。

ケースに入れて充電する

 仕様の一部はすでに公表されている通り、SE 215をベースとして、MMCX端子でハウジングとBluetoothユニットが接続されている。

 耳の後ろにケーブルを通す、いわゆる「シュアがけ」で装着。連続再生時間はおよそ8時間で、バッテリー内蔵型のケースを使用すると、3回フル充電ができる。279ドルで販売される見込みだ。

Environment Modeを試した

 ブースでは試聴もできた。コーデックなどはまだ明かされていないが、音質は非常によく、トゥルーワイヤレスであることに起因する音質の劣化は、まったくと言っていいほど感じられなかった。

ケースは半硬質のプラスチックでできている

 ケースは半硬質のプラスチックでできており、頑丈。デザイン性よりも、プロ用のイヤーモニターとして使われることも多い同社の製品らしく、丈夫さや携帯のしやすさにこだわって作られている印象を受けた。

 また、AONIC 215の大きな特徴である環境音取り込みモード「Environment Mode」は、Bluetootuユニットのボタンをダブルクリックして起動できる。こちらも試してみたが、はっきりと聞き取りやすく周辺の音を取り込め、装着したままで日常生活を送るのに必要十分以上の性能と感じた。

 ナチュラルではあるが、人の声などの主成分となる帯域が少々強調される印象だったため、装着したままでの会話では、もしかすると、未装着時より聞き取りやすいかもしれない。

 またMMCX端子で、手持ちの「SE 315」「SE 425」「SE 535」と接続して使うことも可能。ブースでSE 535に付け替えた状態でも試聴させてもらったが、こちらも標準のSE 215のユニット同様、有線モデルのSES 535と、ほとんど変わらない音質が楽しめた。

 同社の製品を持っている人にとっては、Bluetoothユニットのみの販売があるかも気になるところだと思う。

 この点については、ブースで担当者に聞いたところ「この場ではっきりとは言えないが、おそらくAONIC 215が発売して、すこししてからユニット単体での販売もすると思う」とのコメントが得られた。国内販売の正式発表も楽しみだ。

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