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せんべろが止まらない! 第37回

“幻の3番ホーム”で立ち呑みできるレアイベント!期間限定で開催中

両国駅の熱燗ステーションが天国!駅ナカで銘酒飲み比べできちゃう

2020年01月10日 20時00分更新

文● ナベコ

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熱燗をエキナカで立ち飲みできる!

 ごきげんよう。アスキーの酒好き記者ナベコです。寒い季節は日本酒。燗をつけて熱燗で飲むのが最高に温まる!

 1000円程度の予算でちょい飲みできる店をレビューせんべろ連載ですが、今回は番外編!

 今回、東京・両国駅で開催中の熱燗とおでんのイベントを紹介します。“せんべろ”とは違うのですが、様々な銘柄の日本酒をちょっとずつ試飲できてお得感ありますよ。

JR両国駅で「おでんで熱燗ステーション」開催中。1月9日~12日まで。

 JR両国駅で「おでんで熱燗ステーション」が1月9日から開催されています。1月12日までの期間限定。

 両国駅は1904年の開業当時は“両国橋”駅という名前でターミナル駅の役割を担っていました。1931年に両国駅に改称。そんな歴史と風情がある両国駅で、冬の風物詩である「熱燗とおでん」を楽しめるイベントです。

 参加費は前売り2500円、当日券3000円。日本酒の試飲券10枚と、おでん1人前のチケットがもらえます。50分ごとの入れ替え制。詳しくは公式サイトを確認ください。

 イベントでは、“全国燗酒コンテスト2019”で入賞した日本酒が提供されます。文字通り「熱燗にしておいしい」と評価された日本酒が揃っているのが酒好きにとって注目のポイント。しかも、酒蔵の方が直々にブースに来ているため、お酒の特徴や飲み方について直接話すこともできます。

 会場は現在使われていない“幻の3番ホーム”。イベント用に特別に入れるようになっていますよ。体験してきたのでレポートです!

「おでんで熱燗ステーション」は熱燗天国!

臨時でオープンしている3番ホームの入り口。

ホームの階段まで、レッドカーペットが敷かれています。

両国駅の歴史などが展示。

 ホームで熱燗を飲めるって、レア体験です。

かつて房総への玄関口だった両国駅。

パウチおでんが5種から選べる

 受付を済ませたら、トレイ、ぐい飲み、試飲券が入った試飲キットをもらいます。

これが定型のキット。

 最初におでんをゲット。

おでんは紀文のパウチおでん。

 紀文のパウチおでんがアツアツな状態で用意されていて、5種から好みのものを選べます。

アツアツですよ!

 「だし自慢」「東京下町風」「赤から監修」「味噌煮込み」「静岡風」が揃っていました。私は、静岡風おでんをチョイス。静岡風らしく青海苔が別袋に入っていましたよ。

袋の状態でもらえます。ラフなスタイル。

試飲チケットは10枚
気になった熱燗を飲むべし!

 あとはフリースタイル。酒蔵ブースに行き、試飲券と引き換えに熱燗を注いでもらい、自分のペースで試飲ができます。

10酒蔵のブースが出ています。

おちょこ1杯と試飲券1枚が交換。

45~50度くらい。上燗くらいの温度にしているとのことでしたよ。

 一杯目は河武醸造(三重)の「鉾杉 秀醇」をいただきました。

三重の鉾杉

アツアツで注いでもらえます。

 カンパーイ!

おでんをつまみにいただきます。

なお、飲む場所はこんな感じ。ホームでスタンディングです。屋外なので冷えるけど、熱燗で温まる。

 鉾杉 秀醇は、よく熟成させているから、穏やかな飲み口とのこと。飲んでみると、うーん、口当たり、やわらかいです。すっすっすっと飲めちゃいました。


 おもしろかったのは、月桂冠(京都)の「月桂冠 樽酒」。

京都の月桂冠。樽酒。

 樽ならではの木の香りがほのかにして絶妙な具合。樽酒って樽の香りが強い場合、飲みにくくなってしまう、という印象がありましたが、月桂冠の樽酒は、鼻腔を快く抜け、爽やかでした。樽酒の熱燗がこんなに飲みやすくおいしいなんて!

樽酒を熱燗にするとにおいがキツくなるイメージがありましたが、そんなことありませんでした。ほのかに香っておいしい。


 三杯目は高の井酒造(新潟)「たかの井 清酒」。

新潟のたかの井

 淡麗、辛口の日本酒で、燗をつけても後切れが良いすっきりした味わいでした。

 ひとつの酒蔵にいろいろな銘柄がある中で、杜氏さんが好んで飲んでいる銘柄だとか。なるほど、すっきりしているので、毎日飲んでも飲み飽きしません。食事とも合わせやすそう。

熱燗を飲んでどんどん気分が高まってきました。にんまり。


 中埜酒造(愛知)の「特選國盛 純米吟醸 半田郷」。

愛知の半田郷

 酸味、甘みが広がって、飲みごたえありました。愛知の日本酒はあまり知られていないかもしれませんが、昔から醤油や味噌の醸造が盛んで、地域に根付いた酒蔵が多いとか。


 賀茂泉酒造(広島)の「賀茂泉 山吹色の酒」は、とろりとした飲みごたえの、フルーティーで華やかなお酒。

広島の賀茂泉

 はちみつのような独特なクセがあって、個性的でした。肉料理など味が濃い味わいの料理にも合いそう。

熱燗っておいしーーー!

 時間に限りがあったので、私が飲んだのはこの5種。

 いずれも味に特徴があって、飲み比べがいがありました。こんなおいしい熱燗がいっきに飲めるなんて、幸せ!

 なお、提供される日本酒は前半、後半で切り替わり、11日、12日は人気酒造(福島)、DHC酒造(新潟)、大関(兵庫)などの日本酒が登場します。もちろん熱燗で!

 両国の近くを訪れる予定がある人は検討してみてはどうでしょうか。

 タイムスケジュールが決まっていて、また、事前にチケットを購入しておかなくてはいけないなど制約があるので、公式サイトを確認してみてください。



<「おでんで熱燗ステーション」>
・開催期間:2020年1月9日(木)~12日(日)
・会場:JR両国駅 3番線ホーム
 時間9日・10日 17:30~21:00
   11日 12:30~21:00
   12日 12:30~16:30
 ※50分ごとの入れ替え制
・参加費 前売り 2500円/当日券 3000円
・購入方法:公式サイトからか両国観光案内所、酒文化研究所から
・公式サイト:http://www.kansake.jp/kansake_station/



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ナベコ

酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメでおいしい情報配信中♪

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