エイサーの極秘展示会場に潜入!
世界最大のエレクトロニクスショーCES 2020が米ラスベガスで、現地時間の1月10日まで開催中。
主なメイン会場は「Convention Center」「Sands Expo」「The Venetian」「WEST GATE」の4つとなるが、期間中これらの会場に出展しないか、ごく限られた製品のみ合同ブースに並べるなどして、会場から徒歩や交通機関でアクセスできる範囲のプライベート会場を貸し切り、自社で展示を行なうメーカーも存在する。
エイサーもそのひとつ。CESで優れた製品に与えられるInnovation Awardを受賞した「ConceptD 7 Ezel Pro」を撮影するべく、事前に情報を得ていた展示会場へ向かった。
会場自体も、メイン会場のエリアからはすこし離れたところにあった。そして会場へたどり着いても、何の案内もなく、ロビーやレストランなどもくまなく探したが、どこにもPCが展示されている様子はない。
CESのパスをつけている人が何人かいたので、「エイサーのコンピューターの展示場所を知ってるか」ときいてみるが、みんな「知らない」「コンピューター? このホテルに展示してあるの?」などと言う(意地悪をして教えてくれないというのではなく、本当にまったく知らないという様子だった)。
結局、困り果ててフロントの端の方に見つけたコンシェルジュのスタッフにきいてみると、2人のうち片方の女性が、非常に丁寧に「私についてきてもらえますか?」とホテルの裏の方へ案内してくれた。ロールプレイングゲームの進み方に似ている。
裏口に到着すると、「ここの道をすこし進むと坂がありますから、専用のカートで上まで連れて行ってもらってください。そうすると、左の方に入り口があります」と案内され、ここでまたひと苦労。「すこし」とか「すぐ」もアメリカ基準なので、こちらからすると、すこしでなかったりする場合もありそうで、たどり着けるか心配になったが、なんとか到着できた。
「なんだか、日本のメディアの人が入ってきたみたいだぞ」という視線、ムードに耐えつつ、会場で「ConceptD 7 Ezel Pro」の展示を発見。
ConceptD 7 Ezel Proはディスプレーが回転し、ラップトップスタイルとタブレットスタイルで利用できる2 in 1タイプのPC。ワコムの技術を採用したスタイラスを同梱し、ペンタブレットのようにも使える。
ディスプレーが回転する機構を備えつつ、ノーマルなラップトップPCに近いデザインを実現しているのも特徴だ。スタイラスは電磁誘導式なのに非常に細く小さいが、これはディスプレーから電源を供給する仕様のため。
バッテリー内蔵型のスタイラスでは、一般的なペンと比べて重くなってしまうことが多いから、この細さ、小ささのペンで電磁誘導式を実現している点は特徴的。
さらに、4K解像度のディスプレーを採用し、CPUはCoffee Lakeベースの第10世代Coreプロセッサーを採用するそうだ。GPUとしてGeForce RTX 2060、GeForce RTX 2080、Quadro RTX 3000、Quadro RTX 5000が選択できる。
また余談だが、会場内で話を聞かせてくれた現地の担当者が、川崎に住んでいたことがあると話してくれた。新丸子や武蔵小杉もよく知っていると言っていた。たどり着くまでの心配も含め、印象に残る、面白い体験ができた。
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