折りたたみスマホをいち早く市販化したRoyoleが
今度はスマートスピーカーを発表
フレキシブルディスプレーの開発メーカー「Royole」(ロヨル)はCES2020でオーディオ機器メーカーのCleer Audio社と協業したスマートスピーカー「Mirage」を発表した。Mirageは円筒形状で、同社の曲がるディスプレーを表面に内蔵している。
スピーカーは30Wの出力で、クアルコムのAPQ8503チップを内蔵。本体上部には音楽再生コントロール用に4つのボタンも搭載している。またマイクを2つ内蔵。音声AIはアマゾンのAlexaを搭載しており、話しかけるだけで情報収集やオンラインショッピングを利用できる。
ディスプレーは7.8型(1920x1440ドット)を採用。Royoleの折りたたみスマートフォン「FlexPai」と同じものを搭載しており、タッチ操作も可能だ。なお、カメラは500万画素を搭載しているが具体的な用途は未定。ビデオチャットなどに利用されるのだろう。プライバシーを考え、スライド式のカバーで未使用時は隠れるようになっている。
ターゲットは一般消費者や店舗など。曲がるディスプレーを搭載したことで、映像や情報を表示したときに見やすく、また、POPなどを表示して来客へのアピールにもなる。ディスプレー搭載のスマートスピーカーは増えているが、この形のものはMirageが初めてとのこと。
発売は今年第2四半期の予定。アメリカ向けが899ドル、イギリス向けが799ポンドとなる。他の国での販売は未定だが、音声AIはアマゾンAlexaなのでローカライズは容易だろう。日本でも販売してほしいものだ。
Royoleは同じディスプレーを使った机上用の小型ディスプレーも参考展示。オフィス向けに名前やカレンダー・予定を表示するといった用途に利用できる。自由に曲げられるメリットを生かすことで、様々な分野への応用が可能だ。
RoyoleはPCが登場した1980年、携帯電話が出てきた1990年、スマートフォンの普及が始まった2010年という時代の流れの中で、これからやってくる「5G」「Ai」の時代に同社のフレキシブルディスプレー「Flexible」が必須となる技術になると考え、これからも新しいアイディア・用途の製品を開発していく予定とのことだ。
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