米ラスベガスでは1月7日からエレクトロニクスショー「CES 2020」が本開催を迎えた。今年は5Gに8K、AIなどトレンドワードがCESの会場を飛び交っているが、コンシューマーがすぐ手にできる5Gや8K対応の“商品”をブースに所狭しと並べていたのがサムスンだ。
ほぼベゼルレスなデザインの8Kテレビ“Infinity Screen”
同社は北米でも8K対応のプレミアム液晶テレビ“QLED”シリーズを発売している。北米で現在コンシューマーが視聴できるネイティブ8Kコンテンツと言えば、真っ先に名前が挙がるのはYouTubeの動画ストリーミングだ。
サムスンのブースではYouTubeの8K再生のほか、独自の映像エンジン「Quantam.AI」を載せた8Kテレビによるアップコンバージョン画質の完成度を、ネイティブ4Kコンテンツと比べながらアピールしていた。
ただ北米ユーザーの好みに合わせて少し派手めな画づくりにしているためか、8Kらしい解像感は出ているものの、色彩やコントラスト感が若干ギラついて見えるところが気になった。被写体の輪郭もやや強調気味だ。
8Kの展示エリアにはCESの開催に時期を合わせて発表した、超狭額縁“ベゼルレス”フレームを採用する8K液晶テレビのフラグシップ“Infinity Screen”「Q950TS」も展示されていた。
まるで映像だけが宙に浮いているように見える、インパクトの強いデザインと視聴体験だ。サイズ展開は85インチと75インチの2種類。2020年内に商品化されることは決まっているが、価格の目安は明らかにされなかった。
本シリーズの8K画質は、先にLGエレクトロニクスがCESで発表していたCTA(全米家電協会)が定める8Kディスプレーによる映像再現の基準値を満たすものだとサムスンも主張している。LGのように「REAL 8K(ホンモノの8K画質)」をうたうような戦略は採っていない。
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