XperiaからWALKMANまで! ソニー好きのソニー製品徹底レビュー 第46回
Xperia 8の素性をXperia 1ユーザー視点でチェック【カメラ画質編】
2019年12月23日 10時00分更新
多種多様で魅力的なガジェットをリリースするソニー。そんなソニー製品をXperiaを中心に、ITライターのジャイアン鈴木氏がレビューします。
Xperia 8のカメラの実力を探る!
筆者は個人的にソニーモバイルのフラッグシップ端末「Xperia 1」を使用しています。10月にミドルレンジクラスに位置付けられる「Xperia 8」が発売されましたが、両者にはどのぐらいの差があるのでしょうか? 今回はカメラ画質にスポットを当てて、比較レビューをお届けします。
まずはカメラの基本スペックから押さえておきましょう。Xperia 8は広角(約1200万画素、F1.8)、望遠(約800万画素、F2.4)、インカメラ(約800万画素、F2.0)。対してXperia 1は広角(約1220万画素、F/1.6)、望遠(約1220万画素、F/2.4)、超広角(約1220万画素、F2.4)、インカメラ(約800万画素、F2.0)という構成です。
つまりXperia 8は広角カメラがやや暗く、望遠カメラの解像度が少し低く、超広角カメラが搭載されていないわけです。またメモリー積層型イメージセンサーを搭載しているのはXperia 1のみ。細かく見るとXperia 8とXperia 1にはカメラのスペックに差別化が図られているのがわかります。
それでは実際に撮影した写真にスペックほどの違いを感じるのでしょうか? 今回両者のデフォルト設定で撮影しましたが、Xperia 1のほうが明暗差に強い傾向がありました。画面全体の色もしっかりと出ていますね。
望遠倍率でXperia 1との差が大きく出る
もうひとつの差は最大望遠倍率。どちらも光学2倍の望遠カメラを搭載していますが、Xperia 8は最大5倍デジタルズーム、Xperia 1は最大10倍デジタルズームと2倍の差があります。これはXperia 8に電子式手振れ補正、Xperia 1に光学式手振れ補正が搭載されているため。光学式手振れ補正が搭載されていなければ、最大望遠倍率は5倍が限界だとソニーモバイルは判断したのだと思われます。
絵作り的には悪くない
ただし、夜景などの暗所は苦手
すべての写真でスペック差を感じるかというと、そのようなことはありません。多少色味が異なることはありますが、基本的な絵作りに関してはミドルレンジクラスのXperia 8にも、フラッグシップのXperia 1を開発したノウハウが活用されているはずです。
ただし、イメージセンサーの性能が如実に出る「夜景モード」は、やはり圧倒的に「Xperia 1」のほうがよいですね。白飛びや暗所ノイズに超えられない壁があります。夜景撮影をする機会が多いのなら「Xperia 1」を選びましょう。
Xperia 8とXperia 1の価格差を考慮すると、広角カメラだけで比較するならどちらを選ぶか悩ましいですね。やはり最大のポイントは超広角カメラの存在。風景写真やグループ写真を撮影する機会が多いのなら超広角カメラを搭載したXperia 1かXperia 5、広角カメラだけで気軽に撮影を楽しむのならXperia 8をオススメします。
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