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3種の検知エンジンで詐欺サイトをブロック

本物そっくり、巧妙化する詐欺サイトから身を守るセキュリティーソフト「詐欺ウォール」

2019年11月06日 07時00分更新

文● 八尋/ASCII

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「詐欺ウォール/Internet SagiWall」

 今やパソコンやスマートフォンでほぼ毎日ウェブブラウジングのが当たり前の社会になってきている。ウェブブラウジングだけでなく、買い物や様々な手続き、さらには銀行振り込みなどもウェブ上でできる今、改めて気を付けなければならないのが詐欺だ。

即日消える詐欺サイト
ウイルス対策ソフトだけでは防げない?

 ここ数年、フィッシング詐欺や偽販売サイト、偽警告などのだまし行為によるネット犯罪被害が増加してきている。今までは、メールやスマートフォンのメッセンジャーなどに芸能人やアイドルの名前を使ってリンクを踏ませようとする、明らかに怪しいものが多かったが、今や詐欺サイトや大手企業を装った詐欺メールは、とても巧妙化している。被害にあってしまった方も、被害にあっていない人も、気づかないうちに詐欺サイトにアクセスしていた……なんてこともありえなくもない。

 パソコンやスマートフォンに対応するウイルス対策ソフトは複数あるが、実はそれだけでは詐欺サイトにアクセスしてしまう危険性はゼロにはならない。なぜかというと、一般的なウイルス対策ソフトの場合、それぞれの特徴はあるだろうが、基本的には詐欺サイトのブラックリストがあり、ブラックリストに載っているURLをブロックをするような仕組みになっている。今まではこれで大丈夫だったが、最近の詐欺サイトは即日消え、次の日には別のURLになってしまうから。これではブラックリストに載るまでの間にアクセスしてしまい、被害にあってしまうのだ。

近年のフィッシング詐欺サイトの特徴として、24時間以内に消滅することがあげられる

本物のサイトと酷似している

クレジットカードの情報などを入力してしまうと、情報を盗られてしまう

 そんな日々進化する詐欺サイトによる被害を限りなくゼロにしようと開発されたのが、BBソフトサービスの「詐欺ウォール/Internet SagiWall」(以下、詐欺ウォール)だ。Windows/MacOS/Android/iOSに対応し、ウェブブラウジング中に危険なサイトにアクセスした場合でも自動的に判断してブロックしてくれるネット詐欺専用セキュリティーソフトだ。価格は3080円/年(ダウンロード版)で、3台までのパソコンやスマートフォンにインストール可能となっている。


3種類の検知エンジンで詐欺サイトをトリプルロック

ウイルス対策ソフトではなく「ネット詐欺専用」のセキュリティーソフト

 詐欺ウォールは、「ブラックリスト検知」「ヒューリスティック検知」「AI検知」という3種類の検知エンジンを駆使しているのが大きな特徴だ。先述したブラックリスト検知で引っ掛からない詐欺サイトを、ヒューリスティック検知とAI検知でカバーするイメージとなっている。

3種類の検知エンジンを駆使

それぞれの検知エンジンの特徴

 ヒューリスティック検知は、同社の独自技術「ヒューリスティックエンジン」を駆使して詐欺サイトをブロックする。このエンジンは、詐欺サイトの仕組みをリアルタイムに解析して危険性を判断するので、ブラックリストに載っていない新たな詐欺サイトをブロックすることが可能となっている。同社の専門家が詐欺サイトの特徴を研究し、類似する詐欺サイトも自動的に判別する。同社では、詐欺サイトに対して1000種類以上のルール(詐欺サイトの特徴)を制定し、そのルールに引っ掛かったサイトには報告が出せるようにしているとのことだ。

 そして、最近のすぐにURLが切り替わり解析が間に合わない詐欺サイトへの対策として機械学習による解析・検知を自動化したのがAI検知となっている。加えて、ブラックリスト検知も公的機関と連携し、実際に被害報告にあった詐欺サイトのURLを即日でリストに登録してブロックする。この3種類の検知により、1つの検知では発見できないかもしれない詐欺サイトをそれぞれ補うことで、より多く速く発見しブロックできるというわけだ。

詐欺サイトにアクセスしようとすると、警告文が表示されてブロックしてくれる

 また、10月8日にリリースされた新バージョンでは、WindowsではInternet Explorer、Google Chrome、FireFoxに加え、新たにMicrosoft Edgeに対応。加えて、新バージョンからMacOSにも対応し、Safari、Google Chrome使用時に利用できる。AndroidではあらたにInstagram、Facebook Messenger、Skypeに新たに対応する。

 今や詐欺サイトや偽販売サイトは、本物ととほぼ変わらない見た目をしているため、自分は大丈夫と思っている人でも引っ掛かってしまわないとは言い切れなくなってきている。昔で言うとhttpsだから大丈夫という判断基準も、いまやまったく通用しない。より安心して毎日ウェブブラウジングを楽しみたいという人は、詐欺ウォールの導入を検討してみてはいかがだろうか。

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