撮影の幅が広がる「フリップカメラ」
ZenFone 6の「フリップカメラ」は、4800万画素(標準)+1300万画素(広角)のデュアルレンズ。最大の特徴は、180度回転すること。通常は背面に収納されていますが、インカメラに切り替えるとカメラ部分がくるっと回転し、本体上部に飛び出す仕組みです。
アウト/インカメラの切り替えは、インカメラを搭載する他のスマホと変わらない速さです。回転時は内蔵するモーターから「ジー」と音がしますが、よほど静かな場所でなければ気にならない程度なので、ストレスなく使えます。
このフリップカメラは、音量ボタンを押して角度を自由に調節できます(画面のアイコンを上下にドラッグしても調節可能)。そのため、高い建物などを撮るときにのけぞったりしゃがんだりせずに撮影できます。
それでは実際の作例を見ていきましょう。日中の風景や夜景など、総じてきれいに撮れる印象です。処理がきつく、デジタル感が出てしまうものもありますが、色彩や明暗のバランスを上手く調節し、立体感のある写真に仕上げてくれます。
画面上のアイコンをタップして広角撮影に切り替えられ、125度の広角撮影ができます。歪み補正機能がついているのもうれしいポイントです。
暗い場所での撮影も問題なし。通常モードでも十分キレイに撮れますが、「夜景モード」を適用するとより暗部をキレイに表現できます。「夜景モード」は、露出を変えながら複数枚の写真を撮影し、それを1枚に合成する仕組みです。
「ポートレート」モードでは、肌の明るさや顔の大きさを調節できます。また、絞り値を変えて背景のボケ具合も調節可能です。ただ、絞り値を変えてもあまり大幅な調節はできません。ピンを合わせたときにかかる適度なボケで十分だと思います。背景ボケは被写体の輪郭にかかることもなく、とてもきれいな仕上がり。通常モードよりも柔らかな雰囲気に演出してくれます。
フリップカメラならではの機能として、「モーショントラッキング」があります。動画撮影中に被写体が動いても、フリップカメラがフォーカスを合わせたまま自動で被写体を追いかけてくれます。子どもやペットを撮りたいときにオススメです。
カメラを終了するとフリップカメラは自動で収納されます。きちんと収納されなかったときでも、ステータスバーにある「カメラを収納」をタップしてカチッと収納できるので安心です。また、スマホの落下を検知し、瞬時にカメラを格納する保護機能を搭載します。
この連載の記事
-
第511回
スマホ
価格も性能も妥協したくない人にオススメの王道ハイエンドスマホ3選 -
第510回
スマホ
スマホは高くない! 2万円台で買えるオススメ格安エントリースマホ4選 -
第509回
スマホ
着せ替えスマホ「CMF Phone 1」はカスタマイズが楽しいが実用面での弱点もあり -
第508回
スマホ
たたんでも極薄9.2mm! 世界最薄折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を試す -
第507回
スマホ
シャオミの「Redmi Note 13 Pro+ 5G」は2億画素カメラに防水防塵など必要な機能が揃って6万円以下 -
第506回
スマホ
Galaxy Z Fold Special Editonを最速レビュー! 厚さ10.6mmの薄型折りたたみスマホ -
第505回
スマホ
シャオミの折りたたみ機「Xiaomi MIX Fold 4」は閉じても9.47mm! ライカカメラ搭載の激薄機をレビュー -
第504回
デジタル
唯一無二の3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT Ultimate Design」を早くも触った! 40万円の価値アリ! -
第503回
スマホ
シャオミのフラッグシップキラー「POCO F6 Pro」はハイパワー、急速充電、カメラのエモさが魅力 -
第502回
スマホ
vivoのカメラフォン「X100 Ultra」はカメラグリップでコンデジに変身する -
第501回
スマホ
1型センサーで世界一カメラのファーウェイスマホ「Pura 70 Ultra」はデジカメとして使いたくなる - この連載の一覧へ