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松本典子の「Azure Logic Apps」超入門 ~AI編~ 第6回

Logic Appsから「Azure Computer Vision API」を使う

文字入り画像を送るとテキストに書き起こすLINEボットを作ろう

2019年10月03日 10時00分更新

文● 松本典子 編集 ● 大塚/TECH.ASCII.jp

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実行結果

 それでは実際に、LINEから文字入りの画像を送信してみましょう。

 ここで送信する画像は、LINEのカメラで撮影した画像でも、すでにスマホに保存してある写真でもどちらでも利用できます。ただし送信前に画像の天地(上下)を正しく合わせること、文字起こししたい部分以外はトリミング(画像切り抜き)でなるべく削除しておくことをおすすめします。

文字起こしをするチラシ写真

 今回は、私が所属する会社が提供している「KOSMISCH」というサービスのチラシ画像(一部)を使ってみました。

LINEの文字書き起こし結果

 画像を送信すると、ほぼリアルタイムでこのような文字の書き起こし結果が返信されてきました。

文字の書き起こし結果を他のサービスでも受信する

 文字の書き起こし結果をPCでも利用したい場合や、文字数が多い場合はLINEだと不便な場合もあります。ここではSlackに内容を投稿する処理を追加してみましょう。

並列分岐の追加

 「Optical Character Recognition(OCR) to Text」コネクタと「HTTP2」コネクタの間にある矢印上をクリックすると図のような表記になるので「並列分岐の追加」をクリックします。

Slackコネクタの設定

 検索窓で「Slack」と検索し、Slackコネクタを選択し、「投稿メッセージ」を選択します。

Slackコネクタの設定

 初めてSlackコネクタを利用する場合は「ワークスペースにサインインする」という表示が出ます。結果を送信したいチャンネルがあるワークスペースにログインしてください。

 また設定内容は図のように選択します。

Slackコネクタを加えた全体のワークフロー

 「並列分岐の追加」を利用すると、同時に処理をする設定が可能です。

Slackに投稿された文字書き起こし結果

 Slackにも文字の書き起こし結果が送信されるようになりました。

最後に

 今回試してきたとおり、ノンコーディングでもある程度の文字の書き起こしボットは作成可能です。またLogic AppsにはSlack以外にもMicrosoft TEAMSやメールへの結果送信が行えるコネクタもあるので、適宜変更してみてください!

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