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盛田 諒の「ほぼほぼ育児」第22回

ご近所さんに子どもを見てもらいたい、けど…

2019年09月20日 10時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 2歳児くんの保護者をしています盛田諒ですこんにちは。子はこれまで保育室で月齢が上の子におもちゃをとられて泣かされていたのですが、最近ついに反撃に転じておもちゃを奪還したという話を聞きました。自分自身は強い相手に立ち向かえる自信がないです。子にアドバイスしてもらおう。

 先日、地域福祉の勉強会に行ってきました。ご近所さんに子どもを見てもらいたいときがあったらどうすればいいだろうと思ったからです。

 自分が39℃の熱を出したとき一人で子どもを見るのは危なすぎると思ったのが直接のきっかけ。親類は仕事をしていて、自宅も遠いので頼めず、子育て支援センターは事前予約をしていないので頼めず、ベビーシッターは普段使いしていないので頼めません。ならお互いに顔を知っているご近所さんに頭を下げるのがいいのではないかと思い、ご近所の子育て支援事例を探すことにしたわけです。

 しかし実際問題なかなか厄介なのですねこれが。

●自治会が厄介

 ご近所の基本は自治会です。自治会を通じてご近所さんがどんな人かを知り、「困ったことがあったときはお互いさま」の精神で助け合いにあたっています。自治会には相談役にあたる民生委員がついていて、福祉サービスをはじめとして様々な支援にあたる社会福祉協議会へのつながりも持っています。たとえば高齢者福祉は自治会と自治体のつながりがとても重要な役割を担っています。

 それなら自治会に参加して相互扶助の輪に加わればいいじゃんと思いますが、自治会の加入率は下がっています。加入できない理由を共働き家庭で考えると、めちゃめちゃ忙しく会議に出たり役員業務をするような時間がとりづらいこと、一度入ってしまったら抜けづらいのに抵抗があること、自治会を通じてやるべきこととメリットがあまりわかっていないことなどがありそうです。

 わが家も町内会に入ってはいるのですが、助け合いといえるような人間関係はまだ築けていません。隣近所の付き合いはあるものの、町内会単位でどんな人がいるのか、担当の民生委員さんが誰なのかもいまいちわかっていない状況です。これから町内会でやることが増えるにしたがって少しずつ分かっていくのかなと思いながら、本当にやれるんだろうかという不安も抱えています。

 実際、勉強会にいた町内会役員の方も「若い人は会議に出たがらず、役員もやりたがらない、なのに行事だけには顔を出す」という不満を口にしていました。面倒なことをせず、楽しいことだけしたがっているように見えてしまいそうですが、本当にゆとりがないということもありそうです。

●新しい人間関係

 地域の人間関係は、子育て支援や高齢者支援だけではなく、災害時や緊急時などいざというとき必要になるものです。

 子どものころを思い出してみると、父母は町内会に入っていて、マンションの自治会にも入っていました。自転車ですっころんでケガをしたときは親を通じて知っていたご近所さんに血を止めてもらったこともありました。しかし先日実家に帰ったとき、母はこんなことを言っていました。

 「停電のとき、隣の人に『停電大丈夫でしたか?』と声をかけたら怪訝な顔をされちゃったのね。いまは全部マンションの管理会社にまかせているから、困ったことがあればそっちに聞くんじゃないですか、というのがいまの常識なんだと思うけど、えーって。ちょっとさみしくてね」

 時代がこうして昔ながらの自治会に合わなくなってきたのだとすれば、新しい形で地域の人間関係を作る必要があるのかもしれません。

 結局必要なのは自治会というより人間関係なので、勉強会では地域にいる「助けたい人」「助けてもらいたい人」をマッチングする新しい仕組みをどう作るか、という話が議題になっていました。

 個人的には自治会から「義務」をなくし、気軽に出入りできるカフェのようなコミュニティにしたらいいのかなあと思いつつ、いわゆるバックオフィス業務を自治体やNPOに頼めるかというと、人材と財源が足りないと言われそうな気もします。自治体単位の世代間交流をうまくやっている地域はないものか、今度、社会福祉協議会をたずねて聞いてみようかなと思っています。

 なんだか肩のこる話になってしまった、、もっと気軽にやっていきたいですね。どうしたもんでしょうね。盛田 諒でした。


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イベントページ
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受付開始:18:00 開始:18:30 終了予定:20:00
●開催場所
角川アスキー総合研究所
〒102-0076 東京都千代田区五番町3-1 五番町グランドビル7F
・入場料:無料(アスキーキッズ会員登録が必要)
・募集人数:定員30名
・主催:ASCII(角川アスキー総合研究所)

■登壇者プロフィール
高橋俊晃 氏
一般社団法人Papa to Children理事

4歳、0歳の息子2人を育てる37歳フリーランス。OA機器メーカーの営業からワークスアプリケーションズに転職。コンサルタント、採用、経理部門を歴任し2018年に独立。前職時代に長男が生まれ9ヵ月の育休を取得。男性育休取得を応援するブログ「育休男子.jp」管理人。

盛田 諒(司会進行)
ASCII(角川アスキー総合研究所)

ウェブメディアASCII.jp「アスキーキッズ」「家電ASCII」担当。一児の父。育休体験をつづった連載「男子育休に入る」、男性視点の育児連載「ほぼほぼ育児」執筆。「週刊アスキー」「アスキークラウド」などの雑誌編集に携わり、現在はウェブ専業。





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