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新車を買った情報2019 第31回

マツダ ロードスターRFのオーディオは音が悪い方が至高

2019年09月21日 12時00分更新

文● 四本淑三、編集●西牧

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音漏れも抑止するヘッドレストスピーカー

 音響的にも、天井の開かないクルマよりオープンの方が、私は心地よく感じておりまして、ヘッドフォンで言えば、密閉型と開放型の違いのようなものでしょうか。内にこもらず、スカッと抜けがいいんであります。

 ですが、あまりに車外の音が大きいと音楽が聴こえない。停まってしまえば音はドンツク外にダダ漏れ。こうした欠点も同様にあるわけですが、ロードスターには克服する工夫もございます。

 大きなポイントは、ヘッドレストにスピーカーが付いていること。耳の後ろで鳴る、座り位置で聴くピロースピーカーのようなものであります。こいつのおかげで高速道路をオープンで走らせても、サイドウインドウさえ立てておけば、ラジオのニュースくらいならなんとか聞き取れる。

 耳元で鳴らすものですから低い出力で用は足り、スピーカー径も小さく、再生周波数帯域は狭いですから、外へ漏れやすい低音の成分も極小であります。さらに「ALC」、オートマチックレベルコントロールと呼ばれる音量調整機能があり、車速に合わせて自動で音量を上げ下げいたします。

 これらの装備により、停車時に車外へ漏れる音は、本人の体感より、ずっと低い。あるいは低くできるのであります。

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