8Kテレビ時代はもうすぐそこに
欧州で複数メーカーの8Kテレビが続々発売へ
ドイツ・ベルリンで開催されたIFA 2019。薄型テレビについては米国・ラスベガスで開催されたCESでグローバルの発売を済ませており、OLED(有機ELテレビ)、8Kとも1月にサムスン、LG、ソニーなど人気ブランドに大きな出展はなかった。しかし、中国勢も「8K」の出展を進めており、薄型テレビの時代は着実に8Kへと向かい始めている。
サムスンが「8K is already here」と8K時代を宣言
欧州、そして世界でテレビの8K化を先導しているのは、薄型テレビ世界トップシェアの韓国・サムスンだ。
同社の薄型テレビ“QLED 8K”ブランドでは、欧州でも昨年秋から8Kテレビを65、75、82、85型という大型サイズで展開しており、家電量販店に行けば誰でも購入できる状態にあるが、2019年のIFAでは新たに55型モデル「QE55Q950R」の追加を発表。8K解像度で55型というサイズは、日本で発売されているシャープ製の60型以下で業界最小になる。
8Kの高画質を発揮するため、サムスンは自社で8Kコンテンツの提供に乗り出す。「CHILI」「The Explorers」「MEGOGO」といったヨーロッパの主要OTTサービス事業と連携し、4K HDR10+/8K HDR10+の映像配信もスタートさせる。欧州で映像配信を手掛けるRakutenTVも8K配信を計画中だ。
サムスンブースには「8K is already here」と大きく掲げられており、未来のことではなく昨年には8Kテレビを発売済みというサムスンの立場をアピールしていた。
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