スマホの片手撮影を練習しておこう!
キジトラの子が境内からいなくなると、台風を予感させる湿った暖かい風が時折吹く以外は、静寂と陽射しがあるだけになる。そういえばここは古戦場でもあったなと、遙か中世に思いを馳せつつそろそろ帰ろうかなと動き始めると、またもや下から歩いてくるヤツがいる。キジトラのハチワレである。わたしはその階段を降りようとしてるのに、これでは帰れないではないか。
このキジトラハチワレ、一目散に足元までやってきて、これである。いきなり撫でろと懐いてくるのである。入れ替わり立ち替わりやってくるのか?
こう懐かれるとデジタル一眼では撮りづらいので、iPhoneに持ちかえる。こんな風に持つのである。
そして撮ったのが冒頭写真。十分明るくて近距離ならスマートフォンでもこれだけ撮れるのだから便利なものである。画面を見ないで撮るから難しいけど、何度か撮ってチェックして角度を調節して、ってを繰り返すうちにコツはわかってくる。そうそう、できるだけメインの被写体を中央に置くこと。そうすると背景にピントが抜けにくくなる。そしてよしこれだ!ってのがこちら。
左手で猫の頭を撫でながら右手で撮影。顎下から見る猫って、城とピンクのバランスがめちゃ可愛い。
外猫ではあるけど、ちゃんと世話されているので毛並みもきれいだ。人がいない高台のお寺で猫と戯れる夏の朝。よいですなあ。でも時はまもなく午前8時。太陽も高くなり、気温も上がり、手持ちの飲み物がなくなったのでそろそろ戻るか、と階段を降りようとすると……、階段脇の斜面がこんなことに。
手前のは灰色とベージュと白の「低彩度ミケ」……はあんまりなので「淡色ミケ」とでもしておこう。その後ろにはハチワレ。相手してあげたいけど、こちらも暑くてつらいのでこの2匹はスルーすることにして階段を降り、どうしたかなと振り返るとそこには淡色ミケが階段からじっと見ているではないか。
こんな調子で猫好き観光客や近所の人の心をつかんで離さないのですな。いやはや、もはやプロの観光大使猫である。さてもう1匹のハチワレはどうだったかというと……清く正しくにゃつバテ猫と化していたのであった。うん、暑いもんな。
いやあ、田舎の海辺の街って猫が伸び伸びと寝そべる余裕がいっぱいあってよいですな。ちゃんと世話をされてるし可愛がってくれる観光客もいるし、海が近くて自然もあって猫的にはとても良い場所なので、次に訪れるときも出迎えてもらえたらうれしいなと思いつつ、わたしは台風が来る前に急いで東京へ戻ってしまったのであった。
そして夏休みは終わる。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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