このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

山根博士の海外モバイル通信 第457回

スマホ天国香港に世界中の5Gスマホがもうすぐやってくる

2019年08月08日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

同じ条件のスピードテストでは圧倒的な差が!

 スピードテストチェックでは、同じHUAWEI Mate 20 Xを4Gに固定したモデルと並べて同時に速度を計測できました。何度かテストを繰り返してみたところ、5G側は870Mbpsが最高、平均800Mbps、4Gで平均150Mbpsといったところでした。上りは5Gが100~120Mpbs、LTEが20~40Mbps。また、遅延は5Gが10ms台、4Gが30ms台でした。デモ用に整備された環境かもしれませんが、4Gと5Gの違いがよく出ています。

4G(左)と5G(右)の比較。5Gは806Mbpsを計測している

 さて香港で5Gが始まるとどのようなメリットがあるでしょうか。マニア的には現時点でも世界中から最新スマートフォンが輸入され、スマホビルと呼ばれる「先達廣場」などで自由に売買されています。また、香港はプリペイドSIMの購入に登録が不要で自由に購入できます。つまり香港で5Gが始まれば、他の国でしか売られていない5Gスマートフォンが輸入されて販売されるようになるでしょうし、プリペイドSIMで5Gが利用できる日もすぐに遠くないはず。最新の5G端末を買って、その場で5G回線を試すことが手軽にできるようになるわけです。

すでに先達廣場はLGの5Gスマホ、V50 ThinQも輸入販売されている

 6月には別のキャリア、香港電訊(HKT)も5Gの体験イベントを開催しており、香港市民の間でも5Gに対する認知度が高まっています。日本の5Gも正式なサービスインは来年ですが、自分の5Gスマートフォンをそのまま香港に持ち込んで使えるようになる日も、早い時期にやってくるでしょう。

HKTの5G体験イベント。週末に開催され、家族連れでにぎわった

山根康宏さんのオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

→ASCII倶楽部の詳細はこちらから!

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ