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山根博士の海外モバイル通信 第455回

4眼カメラを搭載したファーウェイ「HUAWEI nova 5」を深センで体験!

2019年07月31日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

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若者向けのカジュアルな「nova」シリーズ
いつの間にかカメラがハイエンド級に進化していた

ファーウェイ最新モデル、HUAWEI nova 5 ProとHUAWEI nova 5i

 ファーウェイのスマートフォンはカメラ特化の「P」シリーズと、最新SoCを搭載する大画面モデル「Mate」シリーズが毎年春、秋に登場しています。しかし、第三の柱としてフロントカメラ性能を高めた「nova」のラインも忘れてはいけません。

 novaの最初のモデルは2016年9月に登場しましたが、その後毎年1~2機種が追加され、今年6月には「HUAWEI nova 5」シリーズが発表。次々とモデルチェンジを繰り返しています。3つのモデル「HUAWEI nova 5」「HUAWEI nova 5 Pro」「HUAWEI nova 5i」がありますが、中国ではこのうちHUAWEI nova 5 Proと、HUAWEI nova 5iが先行発売。さっそく見てきました。

中国・深センのファーウェイ販売店もHUAWEI P30とHUAWEI nova 5を推している

 同じHUAWEI nova 5シリーズながら、2つのモデルはディスプレー形状が異なります。まずはHUAWEI nova 5。水滴型のノッチを搭載する6.39型(2340×1080ドット)ディスプレーを搭載。チップセットはHUAWEI P30 Proなどと同じHUAWEI Kirin 980を採用するハイスペックなモデル。なお、「Pro」の付かないHUAWEI nova 5はチップセットがHUAWEI Kirin 810、NFC非搭載がHUAWEI nova 5 Proとの大きな違いなのです。

HUAWEI Kiron 980採用のHUAWEI nova 5 Pro

 一方のHUAWEI nova 5iはパンチホール型ノッチの6.4型(2310×1080ドット)ディスプレーを採用。フロントの表情はかなり異なります。チップセットはHUAWEI Kirin 710Fです。

パンチホールノッチディスプレーのHUAWEI nova 5i

 HUAWEI nova 5シリーズは、すべてのモデルが4眼カメラを搭載しています。従来のnovaはフロントカメラ性能を重視したセルフィー向け製品という位置づけでしたが、HUAWEI nova 5からは背面カメラを強化することで、HUAWEI P30とは別の方向を向いたカメラフォンに仕上げられています。

どちらのモデルも4眼メラを搭載

 HUAWEI nova 5 Proは4800万画素+1600万画素(ウルトラワイド)+200万画素(マクロ)+200万画素(深度測定)、HUAWEI nova 5iは2400万画素+800万画素(ウルトラワイド)+200万画素(マクロ)+200万画素(深度測定)。HUAWEI P30シリーズは望遠側にフィーチャーしたカメラですが、HUAWEI nova 5シリーズはワイドや物撮り側を重視しているわけです。なお、HUAWEI nova 5 Proのカメラ部分には新たに4眼カメラを表す4つの円のロゴがプリントされています。

HUAWEI nova 5 Proのカメラの左下にあるのは4眼カメラのロゴ

 いまやスマートフォンでもっとも重要な機能といえるカメラを、ファーウェイは「P」と「nova」という2つのラインでうまく作り分けています。おそらく秋に発表されるであろう「HUAWEI Mate 30 Pro」は両者のカメラのいいところをすべて搭載してくるでしょう。novaは若者向けのカジュアルフォンとして登場しましたが、今やカメラ性能で他社のフラッグシップモデルに並ぶ性能を有するまで進化しているのです。

若い世代を狙った「手軽に買える高性能カメラフォン」というイメージ

山根康宏さんのオフィシャルサイト

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