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Planetwayと千葉県・市川市が連携し、協定締結式

千葉県・市川市、エストニアの技術導入で日本一の先進都市へ

2019年06月18日 11時00分更新

文● MOVIEW 清水

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 最先端のデジタル国家と呼ばれるエストニア。その行政サービスは99%がデジタル化されており、オンライン上でほぼすべての手続きを完了することができる電子政府を実現している。

この電子政府を支えている情報連携基盤「X-Road」を元に開発された「PlanetCross」を提供するPlanetway Japanと千葉県の市川市が連携することとなり、エストニアのヴィリヤル・ルビ経済通信省副大臣立ち会いのもと、協定締結式が行われた。

左からエストニア共和国経済通信省副大臣ヴィリヤル・ルビ氏、市川市市長 村越祐民氏、Planetway Japan代表取締役 平尾憲映氏、エストニア共和国特命全権大使ヴァイノ・レイナルト氏

 今回の連携は、5月下旬に市川市の村越市長を団長とする公式訪問団がエストニアを訪問した際にPlanetway Japanと面談する機会があり、便利で暮らしやすい街の実現を図り、市川市の魅力を高めていくことについて同社と連携することで合意したことから締結されることとなった。

市川市、エストニアのパルム市とも都市間協定

 市川市の村越市長は今回の提携によって、市民に大きな変革が起きると確信していると語り、「市川市のデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略、業務革命、市民生活の利便性向上に大きな意味がある」とコメント。また、「X-Road」の情報基盤、ブロックチェーンを使った安全なIDといったDXの中心部分について、Planetway Japan、そしてエストニアの力を借りて、市川市が日本一の先進都市になるスタートと位置づけた。この提携によって、業務効率や市民生活の利便性向上を高めていくことで、福祉や教育といった分野について手厚い施策を打てると考えているとのこと。

 また、エストニアのパルムという都市との間で都市間の協定も進めるとしており、日本とエストニアの友好への貢献や、ICTにおける様々な連携について市川市が先陣を切って進められるとの考えを披露した。

我々の共同作業、エストニアとの友情に注目してほしいと語る村越市長

ゆくゆくは日本のすべての行政機関や民間企業を巻き込む一大インフラに

 Planetway Japanの代表取締役である平尾氏は、エストニアの電子政府を18年間支えてきたコアインフラであるX-Roadと、それをベースにしたセキュアなデータ連携基盤であるPlanetCrossを商用化したタイミングで、このような貴重な機会をいただけたことへの感謝を述べるとともに、日本の行政に導入することが初めてであることを明かした。

 平尾氏は「エストニアで生まれたPlanetCrossの仕組みは、日本でより力強いものに作り替えられ、日本とエストニアが強固な友情関係を結びながら、ゆくゆくは日本のすべての行政機関や民間企業を巻き込んでいける一大インフラができる可能性を感じている」と述べ、今後、市川市と協議を重ねながら、市民生活の利便性を感じられるサービスの抄出や地域課題の解決に尽力していきたいと語った。

我々はスタートアップであるが、考えられないくらいのスピード感で進んでいると語る平尾氏

セキュアなデータ連係はグローバルな未来のトレンド

 今回の締結式にはエストニアからヴィリヤル・ルビ経済通信省副大臣とヴァイノ・レイナルト特命全権大使も立ち会った。ヴァイノ全権大使は、「日本は技術先進国としてエストニアが学ぶことが多いが、今回はエストニアから価値を提供できることをうれしく思う。エストニアの電子政府の経験やX-Roadのプラットフォームを用いたセキュアな連携技術を日本と共有できることは喜びです」と語った。

 また、セキュアなデータ連係などはグローバルな未来のトレンドであり、ヨーロッパ、アメリカ、アジアで必ず広がるといい、PlanetCrossが日本で展開されること、そして市川市のような前向きな地方自治体が主体となって未来のトレンドを先取りすることは、市川市、エストニア、Planetway Japanの協力関係が構築され、よりよい関係を築くことができるとコメントし、締結式を締めくくった。

近年日本とエストニアの協力関係は日に日に強固なものになっていると語るヴァイノ特命全権大使

締結式に出席した市川市、Planetway Japan、エストニアの方々全員での集合写真

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