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アスキー・ジャンク部リターンズ 第275回

この価格でこれ以上のクオリティーは無理ではないか:

松屋「創業ビーフカレー」は490円で完成している

2019年06月04日 17時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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「創業ビーフカレー」
松屋
6月4日発売
価格490円(並)
https://www.matsuyafoods.co.jp/2019/05/29/4948/

松屋のカレーだ!!
味に定評のあるカレーを新メニューに!!

 ほんとうに当たり前の話からスタートします。今回取り上げる松屋にかぎらず、牛丼チェーン店のメニューを評価すると、「あれぐらいで満足しているのか」「もっとおいしい店はほかにあるだろう」と言ってくる人がいます。

 それはずるい、と思います。全国的に展開する牛丼チェーン店で、ある程度の価格で、なおかつ味もよいから、その中で評価しているわけで。この観点を忘れて、2000円ぐらいの専門店を引き合いに出されたりすると、ちょっと待ってくれ、と言いたくなる。

 そういうわけで、松屋が6月4日から発売している「創業ビーフカレー」です。490円(並)で、注文したら1、2分でこのレベルのカレーが出てくることは、ほんとうにすばらしいとしか言えません。490円で提供されるカレーの極限かもしれない。

創業ビーフカレー。見た目は地味です、正直な話

 松屋創業当時の味を再現して作ったというカレー。牛バラ肉をとろとろになるまで煮込んで仕上げたとして、公式では「肉を20%以上使用しています」という、ちょっとわかりにくい説明がされています。

 要するに、カレールーに使った材料のうち20%以上が肉なんですよ、と説明したいのでしょうが、松屋の説明だと「ビーフのうち20%が肉、あとの80%は……ちょっと言えませんやね……ヒッヒッヒ」みたいに読めないこともありません。

牛バラはよく煮込まれ、原型をあまりとどめていません

 ちなみに、牛めしと創業ビーフカレーが一度に楽しめる「創業ビーフカレギュウ」(並700円、大盛800円。店舗により価格がことなる場合あり)と、鉄板で焼き上げたハンバーグと創業ビーフカレーとの相性がバツグンという「創業ハンバーグビーフカレー」(並700円、大盛800円)も同時発売です。

 カレーとしての外見は、正直、地味です。牛バラが煮込まれていることで原型がなくなったこともあり、具が入っていないのではと不安を覚える人もいるでしょう。横に味噌汁を従えているだけの素朴な見た目ですが、食べてみると……うなります。

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