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山根博士の海外モバイル通信 第447回

LCC利用者も安心! 台北桃園空港のプリペイドSIM販売が24時間化

2019年05月28日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

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夜中に台北についてもプリペイドSIMが購入できる

 日本人の旅行先として大きな人気を誇る台湾。なかでもLCCが多数就航する台湾・台北の桃園空港を利用する人も多いでしょう。桃園空港では台湾全キャリアがプリペイドSIMの販売カウンターを設けているので、現地の安価な料金でデータ通信が可能です。たとえば10日間の長期滞在でも500台湾ドル(約1700円)で定額利用が可能。ルーターレンタルより安いことはもちろん、日本の契約回線をデータローミングで使うことを考えても割安です。特に月末で「ギガ」がないときは、そもそも海外でも使えません。

 とはいえ、桃園空港でプリペイドSIMを買うためには、深夜0時以前に空港のキャリアカウンターへ行かなくてはなりません(キャリアによっては23時)。つまり、真夜中に到着する便では桃園空港でプリペイドSIMを買うことができないのです。たとえばこんなフライトが相当します(金曜日の例)。

●ジェットスター JQ11便 成田22:00→台北24:50
●バニラエア JW107便 成田22:00→台北25:00

今回使ったジェットスター。台北到着は24時を過ぎる

 関空からの場合は大手航空会社も深夜に到着します。

●エアアジア AK371便 関空22:00→台北23:50
●エバー航空 BR179便 関空22:10→台北24:10
●タイガーエア IT221便 関空23:05→台北25:00
●ピーチエア MM29便 関空23:25→台北25:20

24時を過ぎても台北桃園空港にはまだまだ旅行者がやってくる

 上記の便などで台北桃園空港に着く場合は、日本出発前に何らかの回線を確保しておくか、あるいは到着翌日に街中のキャリアショップや市内から近い台北松山空港のキャリアカウンターでプリペイドSIMを買うしか方法がありませんでした。

 筆者は「COMPUTEX TAIPEI 2019」の取材で5月26日深夜のジェットスター便に搭乗。台北桃園空港到着は5月27日の24:30でした。ターミナル1の到着ロビーに出てみると、3キャリアのカウンターはもちろんすべて閉鎖で、プリペイドSIMはやはり買えません。ところがロビーの左手のずっと奥を見てみるとTaiwan Mobileともう1社のカウンターに電気がついているのが見えました。

ターミナル1の到着ロビー左手奥にカウンター発見

 さっそくTaiwan Mobileへ行くと、プリペイドSIMの販売は23時までで、その後は予約者への引き渡しのみとのこと。やはりキャリアショップでは24時を過ぎたら買えないようです。

Taiwan Mobileは23時で新規SIM販売は終了

 さて隣のカウンターはというと、こちらはルーターのレンタルやプリペイドSIMの販売を行なっている「Unite Traveler」という代理店です。営業時間は24時間で、真夜中でもプリペイドSIMを販売しているそうです。取り扱っているのはFar EasToneのプリペイドSIMで、料金表も出ています。

隣のUnite Travelは24時間営業

 購入にはキャリアで買うときと同様にパスポートが必要です。支払いは日本のクレジットカードが使えました。なお買うときに「何枚?」と聞かれたので2枚購入しましたが、以前は1つのキャリア、1つの身分証明書で1枚のSIMしか買えなかったはず。なお、前日に台北に到着したライターの中山 智氏によると、桃園空港のTaiwan Mobileの店で5枚まで買えるといわれたとのこと。規制緩和されたようです。

Far EasToneのプリペイドSIM料金。キャリア販売とほぼ同じ

 その後は深夜のバスで台北駅前に出て、ホテルにチェックインしたのは深夜2時過ぎ。その後ホテル付近を探索しつつ夜食を取ったりしましたが、現地の使い放題のプリペイドSIMがあったためデータ通信難民になることもありませんでした。台湾はリピートする人も多いでしょうが、これからは深夜についてもプリペイドSIMが買えるのです。

空港から台北駅方面も24時間バスが走っている。料金は145台湾ドル(約500円)

 これなら現地の通信環境の準備もせずに「いまから台北に飛びます」なんて当日にフライトを予約しても安心ですね。ローミングで済まそうと思っていた人も、桃園空港到着後に「やっぱりもう1回線買っておこう」と急な購入もできるので便利ですよ。

山根康宏さんのオフィシャルサイト

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