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盛田 諒の「ほぼほぼ育児」 ― 第3回

子どもにYouTubeをどう見せるか

2019年04月19日 09時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 盛田 諒です。海と山のある町で2歳児くんの保護者をしながら、育児というほど立派なものではないほぼほぼ育児くらいの日常をつづっています。高齢の住人が多い小さな町ですが、子どもを見守ってもらえているような安心感があります。そちらはどこでどんな暮らしをしていますか。

 最近ぼんやりと考えているのは、YouTubeをどうするか。2歳児くんはYouTubeはおろかテレビさえまだ見ていませんが、周囲は子どもに静かにしてほしいとき、子どもの相手ができないときなど便利に使っています。知り合いの子は英語教材をまねして英語をしゃべっていて驚きました。

 子どもにメディアを見せていないのは妻の意向で、「七歳までは夢の中」というシュタイナー教育系の本の影響が大きいと本人は話していました。いまのところ意向には賛成しているのですが、いつか時期が来てYouTubeを解禁したとき、どういう扱いにしようかなあと考えています。

●見すぎなければ悪影響はなさそうだ

 YouTubeやテレビを見ることで発育などに悪影響があるのではという不安は特にもっていません。

 NHK放送文化研究所「子どもに良い放送プロジェクト」の調査によれば、メディアに長時間接していても、絵本を読んだり、外遊びをたくさんしていれば特に影響がないことがわかったそうです。

 日本小児科医会は「スマホに子守りをさせないで!」という刺激的なリーフレットを作成していますが、中身を読めば程度問題であることがわかります。「スマホを見ながらの子育ては子どもから目を離すことになり危険です」というメッセージも載っていますが、これも注意喚起程度の話です。

 一方、悩ましいのはまさに程度問題で、見すぎてしまわないかということです。

●機械的な制限には抵抗感がある

 テレビは番組が終わればそこで消せるのですが、YouTubeは終わったらすぐ関連動画が表示されるので、やめどきが難しくなっています。動画1本はすぐに終わってしまい「もっと見たい」といわれて自動再生にすることもあるかと思うのですが、そうなればエンドレスモード突入です。

 YouTubeがもともと滞在時間(視聴時間)を伸ばすような設計になっているため、子どものみならず大人も抵抗しづらい部分があります。しかし、だからといって、利用時間を機械的に制限するのは若干微妙です。「もっと見るー!!」と暴れられて、おたがいストレスになりそうです。

 36歳になるわたし自身、Amazonプライムビデオで海外ドラマをうっかり連続で見てしまい、気づいたら1~2時間が過ぎていたということがよくあります。SNSも1日90分間までという利用制限をしているものの、「今日は制限を無視」を押した回数は両手で数えきれないほどになっています。子どもに対して「YouTubeは1日30分まで」などという説得力はゼロどころかマイナスです。

●子どもから目を離さないようにしたい

 なので今のところ機械的に制限を設けるのではなく、なるべく子どもから目を離さず、いい頃合いを見て「こっちを見て」と別の興味を示すほうに進みたいと考えています。

 具体的には、子どもがYouTubeをいつから見ているか把握した上で「遊ぼう」と誘えるようになっていたいと思っています。YouTubeのマネから新しい遊びができるかもしれず、絵本やわらべ歌と同じで、コミュニケーションが主なら大きな問題はないのではないかと思っています。

 ただ、そもそもの部分を考えると、仕事や家事で忙しくて向き合う時間がとれないから子どもにYouTubeを見ていてもらっているという人は少なくなさそうです。

 子育ての教訓に「乳飲み子は肌を離すな、幼児は手を離すな、少年は目を離すな、若者は心を離すな」というものがあるそうです。教訓の有効性は不明ですが、子どもから目を離す時間が長くなってしまうことが問題だとしたら、それは別に親が助けられる必要がありそうです。

 自分自身は、子どもが将来YouTubeを見る時間を心配するより、自分がiPhoneを見る時間を見なおす方法を真剣に考えたほうがいいのかもしれないと思っています。盛田 諒でした。





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