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業界人の《ことば》から 第339回

エアアジアがオラクルを活用した財務/管理会計業務の改革を披露

2019年04月18日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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情報を得るのに時間がかかってはいけない

 エアアジアでは、「イノベーション戦略に重要なものはデータ活用」と位置づけ、財務部門との取り組みを「アジャイルファイナンス」と表現する。

 エアアジアのパトラ・ブーサラウォンセCFOは「あらゆるビジネスを成功に結びつけているのはアジャイルな財務/管理会計オペレーションである。つまり、重要な意思決定に必要な会計データを、リアルタイムに利活用できるようにする必要がある。

 財務部門が、20日間も待って情報を得ることができるというのでは遅い。グループ全体の財務/管理会計オペレーションの合理化、標準化、自動化を推進することで、財務/管理会計部門は日常的なオペレーションから解放され、ビジネスの成長に向けた分析などの業務に集中することができる。

 アジャイルファイナンスによって、CFOが分析に時間を費やさず、最新の情報を活用して、会社の方向性を示していくことができる。膨大なデータを、機械学習を活用して、インテリジェンスを得ることで、会社の意志決定をタイムリーにすることができる」とする。

 そして「いまのCFOは、ファイナンスの知識を持つだけでなく、テクノロジーの知識も持たなくてはならない」と続ける。

 一方でフェルナンデスCEOは「すばらしいテクノロジーだけでも成功はしない。それを使うための正しい人材がいなかったら、ベストなソフトウェアも、ベストなテクノロジーも、投資の無駄になる。私の仕事は企業文化を作ることである。人材の原石をダイヤモンドに変えることに力を注いでいる。それが、テクノロジーを生かすための手段になる」とする。

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