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T教授の「戦略的衝動買い」 第527回

手書きにこだわった「デジ・アナ」ノートブックを衝動買いするも仕様に疑問

2019年04月10日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●南田/ASCII編集部

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E-BOOKはパターンロック機能をサポート
ユーザー側で1回しか初期化できないので注意

 今回のメモノートの特徴はいろいろあるようだが、その中でも最初の特徴は、昭和な女子なら大好きだったかもしれない“鍵のかかるダイアリー”を、より平成のスマホ世代にも理解できる指先のタッチで実現する「パターンロック機能」をサポートしていることだ。

この9個のタッチポジションを4ヵ所以上通過するパターンを決める

この9個のタッチポジションを4ヵ所以上通過するパターンを決める

 パッケージ内の取説や付属の別紙解説書にも記載してあるのはほとんどそのことばかり。そして2番目の特徴は、縦244㎜、幅169㎜、厚さ24㎜のビニール製のバインダーを開くと、左側には「Boogieboard」とよく似た10.5型LCDタブレット(デジタルノート)、そして右側にはやや幅の狭いA5ノート(アナログノート)が配置されている。

左半分はデジタルエリア。右半分はアナログエリアペンホルダーはアナログエリアの上下にあり、上部のペンホルダーには付属のスタイラスが収まっている

左半分はデジタルエリア。右半分はアナログエリアペンホルダーはアナログエリアの上下にあり、上部のペンホルダーには付属のスタイラスが収まっている

 デジタルノートとアナログノートが左右に配置されているがゆえ、「デジ・アナ」ノートブックという新ジャンルの製品なのかもしれない。実際、過去数えられないほどのこの手の商品を見たり買ったりした筆者も、こういうレイアウトによるデジタルとアナログのインテグレート商品は初めてだ。一般的には左側はパソコンであったり、昔ならPDA、昨今ならスマホだというのが普通だろう。

 さて、問題の「パターンロック機能」は、スマホの使用開始時にユーザーが入力するパターンロックに似た4ヵ所経由のロック方式だ。何度パターンを間違ってもロックはされないが、ユーザー側での初期化は1回しかできず、以降はサポートセンターの厄介になるので注意が必要だ。

 取説や解説書どおりにユーザーのパターンを設定し終わると、“鍵のかかるダイアリー”の完成だ。では早速、メモノートの表紙の右下にあるパターンロック機構のタッチパネルを指先でなぞってメモノートを開いてみよう。

 タッチ入力が正しければ、ギアの動作する音がして解錠されるのがわかるはずだ。メモノートの表紙を持ち上げるだけで、自然とメモノートを開くことができる。解錠してもすぐに開かなければ、しばらくすると同様のギアの音がして再度施錠される。

 さてメモノートを開くと、前述したように左側に付属の専用スタイラスで描くLCDタブレット、右側には標準的なA5サイズに近い左めくりのアナログノートが配置されている。そして、夜間や暗い場所でのLCDタブレットへの記述サポートのために、LCDタブレットの左脇にLEDライトが点灯する。このLED照明が不要であれば、先ほどのパターンロック機構のタッチパネルの既定操作で消灯、点灯も可能だ。

左半分のデジタルエリアに配置されたLCDタブレットの左端にはLEDライトがある

左半分のデジタルエリアに配置されたLCDタブレットの左端にはLEDライトがある

無いよりはマシだが、LEDライトはLCDタブレットの文字の読みやすさ、視認度の向上には貢献していない。バッテリーがあって、ロック機構のためにできあがった防波堤のような部分の使い道として、LEDライトを入れたに過ぎない

無いよりはマシだが、LEDライトはLCDタブレットの文字の読みやすさ、視認度の向上には貢献していない。バッテリーがあって、ロック機構のためにできあがった防波堤のような部分の使い道として、LEDライトを入れたに過ぎない

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