さとうなおきの「週刊アジュール」 第84回

Azure Kinect DK、MRサービス群を発表

Azure FunctionsのJavaサポートがGA

Azure Data Factory：リンクされたARMテンプレート、Azure HDInsight ESP

　Azure Data Factoryは、データ統合サービスです。

　Azure Data Factoryで、継続的インテグレーション/継続的デリバリー（CI/CD）のためのAzure Resource Manager（ARM）テンプレート生成機能で、リンクされたARMテンプレートの生成がサポートされました。

• 更新情報「データ ファクトリの CI/CD のためのリンクされた Resource Manager テンプレートのサポートの提供開始」

　Azure Data Factoryで、Enterpriseセキュリティパッケージ（ESP）を使ったAzure HDInsightクラスターがサポートされました。

• 更新情報「Azure Data Factory での Enterprise セキュリティ パッケージ対応 HDInsight クラスターのサポート」

Azure Cognitive Services：Computer Visionの新機能、Speech SDK 1.3.0

　Azure Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。

　Azure Cognitive Servicesの1サービスである「Computer Vision」は、画像認識やOCRなどの機能を提供するサービスです。

　Computer Visionで、タグ付けのボキャブラリが拡張され、認識できるオブジェクト、シチュエーション、アクションの種類が2倍以上に増えました。

　Computer Visionの物体検出機能で、自動クロップが可能になりました。

　Computer Visionのブランド検出機能で、家電、小売、製造、エンターテイメントといった業界の世界的なブランド数千社のロゴを把握できるようになりました。

• ブログポスト「Cognitive Services の Computer Vision が最新機能を搭載」

Computer Visionのブランド検出機能

　1月にリリースされていた1.2.0に続いて、Speech Services向けのSDK「Speech SDK」の1.3.0がリリースされました。このリリースでは、Unityサポートがベータになりました。

• ブログポスト「Cognitive Services Speech SDK 1.3 – February update」
• リリースノート

Azure Kinect DKを発表

　Microsoft HoloLens 2の発表とともに、2018年5月のBuild 2018カンファレンスで発表されていた「Project Kinect for Azure」 が、Azure Kinect DKとして新たに発表されました。

　Azure Kinect DKは、MicrosoftのAIセンサーを1つのデバイスに組み込んだ開発者キットです。HoloLens 2向けに開発したTOFデプスセンサー、高解像度RGBカメラ、Azureを使って高度なコンピュータービジョンや音声のソリューションを開発できる7マイクサーキュラーアレイが含まれています。

• ブログポスト「MWCバルセロナにおいてMicrosoft HoloLens 2を発表」
• 記事「マイクロソフトが「HoloLens 2」発表 “空間コンピューティング”が間近に」

Azure Kinect DK

Azure Spatial Anchors：パブリックプレビュー

　Microsoft HoloLens 2の発表とともに、Azure Spatial Anchorsが発表され、パブリックプレビューが始まりました。

　Azure Spatial Anchorsを使うと、複合現実（MR）アプリケーションで正確な位置情報をマッピング、指定、呼び出すことが可能になります。HoloLensはもちろん、iOS、Android デバイスを通じてもアクセス可能となります。

• ブログポスト「コラボレーション可能でクロス プラットフォームの複合現実アプリを開発するためのAzure Spatial Anchorsを発表」

Azure Spatial Anchors

Azure Remote Rendering：プライベートプレビュー

　Microsoft HoloLens 2の発表とともに、Azure Remote Renderingが発表されました。Azure Remote Renderingは、現在、プライベートプレビュー中です。

　Azure Remote Rendering は、クラウド上で高品質な3Dコンテンツをレンダリングし、エッジデバイスにストリーミングします。

Azure Remote Rendering

Azure IoT：SAP Leonardo IoT

　SAP Leonardo IoTとAzure IoTサービスを統合し、SAP Leonardo IoTのSAPビジネスデータとIoTデータをコンテキスト化し強化することで、新たなビジネス成果を得られるようになります。Azure IoT HubやAzure IoT EdgeなどのAzure IoTサービスをSAP Leonardo IoTで活用できるようにし、大規模で安全な接続、強力なデバイス管理機能、業界最先端のエッジコンピューティングのサポートを提供します。

• ブログポスト「マイクロソフトと SAP が IoT 分野のパートナーシップを強化」
• ブログポスト「MWC 2019: Azure IoT customers, partners accelerate innovation from cloud to edge」

Azure IoT Central：デバイスモデリング

　Azure IoT Centralは、IoTデバイスを接続、監視、管理するためのフルマネージドのSaaSソリューションです。

　Azure IoT Centralで、デバイスモデリングの新しいエクスペリエンスがリリースされました。

• ブログポスト「New device modeling experience in Azure IoT Central」

013 Azure IoT Centralのデバイスモデリングの新しいエクスペリエンス

　それでは、また来週。