「ごろごろチキンのチリソース定食」
松屋
650円
https://www.matsuyafoods.co.jp/2019/03/13/4826/
松屋にあらわれた「本格的」な存在
自分で言うのもなんですが、この記事のタイトルは「知性」というものがいささか欠落しているような気もしています。「本格的なウマさ」ってなんだよ、と思われるかもしれませんね。でも、本格的で、マジでウマいんです。えーと、ちゃんと説明するので、しばしお付き合いください。
松屋のような牛丼チェーン店のメニューで実食レビュー記事を書くと、まれに「言うほどおいしくない」とか「こんなレベルの食べ物で満足しているのか」とかグルメ漫画の主人公みたいなことを言われたりするわけですが(ネットならまだしもリアルでは言われないだろう……と思うでしょう? こういうことを対面で言ってくる人がいらっしゃるんですよ。そのたびに「ワハハ」という顔でごまかします)、やはり全国各地にあって(惜しむらくは松屋は47都道府県すべてにはないのですけれど)、ある程度の価格帯で一定の品質のものを出してくれるのはありがたいことです。その上で、「一定の品質」の範疇を超える本格的なメニューが出てきたら、黙っていられましょうか?
さて、松屋「ごろごろチキンのチリソース定食」です。3月19日から発売されまして、ライス、みそ汁、生野菜付きで650円。お肉が2倍でライスを大盛か特盛にできる「W定食」は950円。定食の生野菜のポテトサラダ変更はプラス40円。持ち帰り可能ですが、持ち帰りの場合、みそ汁はつきません。
鉄板で焼きあげた鶏もも肉に、豆板醤、ショウガ、ニンニクをきかせた特製チリソースをたっぷりかけて仕上げたというもの。発売を記念して、無料でライス大盛に変更できるキャンペーンを4月2日10時まで実施します。
これが、たしかに言うだけのことはあります。「本格的」なのです。松屋は辛いメニューに妙な力の入れ方を見せることがあり、やや濃い目ではあったもののスパイシーな刺激が際立つ「ごろごろチキンのトマトカレー」、濃厚なココナッツミルクだけでなく具材にフクロタケまで入れた「チキンと茄子のグリーンカレー」など、さすがに専門店レベルとまではいかずとも、かなり本格的な味わいのものを提供することがあるのは(一部で)よく知られています。
そうはいっても、以上の例だけでは、単に松屋がカレーに力を入れているだけではないか……という見方もできましょう。今回はカレーではありませんし、「チリソースといっても変に辛いだけじゃないの」と少しなめてかかってしまいましたが、いやいや、侮ってはいけません。度肝を抜かれました。
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