再生・細胞医療の実用化・産業化を促進することを目的に、企業によるイノベーション創出を目指すかながわ再生・細胞医療産業化ネットワーク(RINK)が、2月8日「緩いつながり・新たな出会い」をテーマに初の大型イベント「RINK FESTIVAL 2019」を開催した。
当日は再生医療の実用化・産業化促進のためのセミナーやPRの場が設けられ、医療系関連事業社や研究者などが集まり、情報交換や交流を深めていた。今回は「RINK FESTIVAL 2019」の中で行なわれた、先端技術を持った多数のスタートアップ・ベンチャー企業によるピッチイベントについて、各社の発表を紹介する。
がんや生活習慣病など環境要因の大きい
エピゲノム研究をフルサポート
病気が発病する場合、遺伝的に決まっているゲノム的なものと、後天的に受けたさまざまな影響によって発症するものがある。特に慢性疾患は後天的な要素で発症することがわかっており、そのような遺伝子の働きを制御する因子をエピゲノムという。たとえば一卵性双生児であっても煩う病気は同一ではない。生まれてから死ぬまでゲノム的には同じであるのに、体の特徴は変わる。これはエピゲノムが要因となる。
Rhelixa(レリクサ)ではエピゲノムの解析を行ない、薬がどう効くのか、どういう環境の人たちが病気になりやすいのかをデータから解析し、その基準を読み取るといったことを行っている。これらの解析を活用することで、慢性疾患などの制御メカニズムを読み解き、薬品などの機能性の評価や向上につなげていくことができる。