プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第45回
突然のエラーでも慌てなくて大丈夫!
高機能ストレージ「Drobo」はトラブル対策も万全!
2019年02月06日 11時00分更新
突然停電が起きたときはどうすればいい?
パソコンや周辺機器などの精密機器を使っていて怖いのが、停電などによって突然電源を断たれることだ。幸い日本では自然災害時を除いて大規模な停電は滅多にないが、落雷などで一時的に電力が途切れる瞬断や、電源ケーブルを引っ掛けてプラグを抜いてしまうといった人為的なミスによる電力トラブルは結構な頻度で起こっている。
そんなときでも、Droboなら比較的安心して使用できる。というのも、Droboの場合、すべての機種に補助電源としてリチウムイオンバッテリーが搭載されているからだ。万一、停電などで電力が供給できなくなっても、バッテリーの電力を使用してDroboを安全にシャットダウン可能だ。
そこで、実際に稼働中のDrobo 5Cの電源ケーブルを抜いて試してみることにした。まずは、Windows PCとDrobo 5Cを接続し、データの読み書きをしていない状態で電源ケーブルを抜いてみる。
電源が絶たれれば、突然止まってしまうかと思いきや、そうではない。ドライブベイのLEDがすべて消灯するが、代わりに容量ゲージのLEDがすべて青色に点灯した状態になり、自動的にPCとの接続も解除される(なお、Drobo 5N2の場合はドライブベイのLEDが消灯せず、すべて赤色に点灯する)。
この状態で本体背面の電源ボタンを押せば、Droboを安全にシャットダウンすることが可能。シャットダウンしたあと電源ケーブルをつなぎ直して電源を入れると、何事もなかったかのようにWindowsのデスクトップにマウントされる。念のためチェックディスクを実行してみたが、問題は見つからなかった。
では、データコピー中に電源ケーブルを抜いてみたらどうだろうか? そこでエクスプローラーでファイルをコピーしている最中に電源ケーブルを抜いてみたところ、「場所が利用できません」というダイアログが表示されてファイルコピーが中断され、DroboとPCとの接続も自動的に解除された。続いて電源ボタンを押してシャットダウンした後、電源ケーブルをつなぎ直して電源を入れるとDrobo自体は問題なくマウントされ、その中に先ほどコピーしていたファイルの断片も見つかったが、当然ながらファイルは破損した状態だった。
ちなみに、電源ケーブルを抜いたあとで手動シャットダウンせずに(Droboが補助電源で動いている状態で)電源ケーブルをつなぎ直すと、Droboは自動的にシャットダウンしてから再起動する。そのため、瞬断程度ならわざわざ手動でシャットダウンしなくても装置任せで大丈夫そうだ。
バッテリー内蔵といっても停電時にそのままファイルコピーなどの作業を続けられるわけではないが、HDDのクラッシュという最悪の事態は避けられ、ストレージの整合性も保たれるのは安心。安価な外部ストレージにはない、Droboならではのメリットだと言えるだろう。
(次ページ、「使用中にネットワークケーブルが抜けてしまったらどうなる?」に続く)

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