握って機能を立ち上げる便利機能も
ゲームプレイに特化したROG Phoneだが、普段使いに便利な機能も備わっている。なかでもよく使用したのが「AirTriggers」。端末の下半分をグッと握ることで特定の機能を呼び出せるというもの。Google Pixel3の「Active Edge」とほぼ同じ機能だ。握ったときの、スマホが認識する強さも調節可能。
筆者はGoogleアシスタントを割り当てていたが、「OK Google」と呼びかけるよりも握ったほうが速く起動できるので便利だった。
また、画面をダブルタップしてスリープを解除できる「タッチジェスチャー」も便利。スマホを机に置いたまま起動できるので、いったん持っていたペンを置いて……という手間がない。サイズが大きいため、いちいち手に取るのが面倒な場合もある。作業中に何かを検索したり、メッセージを確認したりするときに助かる機能だ。
パフォーマンスの高さは折り紙つき
OSはAndroid 8.1、CPUはSnapdragon 845を搭載し、メモリーは8GB、内蔵ストレージは512GBというスペック。
スマホのパフォーマンスを数値化して評価できる「AnTuTu Benchmark」アプリでベンチマークを計測してみると、「295203」を記録。このスコアは、同じSnapdragon845を搭載するスマホのなかでもかなりの高スコアだ。それもそのはず、ROG Phoneに搭載されているSnapdragon 845は通常動作クロックが2.8GHzだが、2.96GHzとオーバークロックされているのだ。その後も数度計測してみたが、270000以上を常に維持していた。
バッテリーも大容量の4000mAh。バッテリーの劣化を防ぐ「AI充電」もできる。動画視聴時は最大14時間(Wi-Fi通信時)のバッテリー駆動が可能とのことで、実際使っていて電池持ちに不満はなかった。ゲーミングスマホなだけあって、パフォーマンスの高さは申し分ない。
【まとめ】基本性能は予想以上
長時間使用する人にオススメ
約1週間使ってみて感じたのは、何といっても電池持ちの良さと、パフォーマンスの高さ。バッテリーは1日中使ってもまだ余裕があるほどで、動作がもたつくことも皆無だった。常に快適に操作できるのは、非常に魅力的だ。カメラに関しても、ポートレートモードや美人エフェクトなど、今のスマホカメラには欠かせない機能を搭載しており、じゅうぶんに楽しめるだろう。
個人的には、サウンドの良さを推したい。ゲームはもちろん、音楽や動画をさらに楽しめるクオリティーだと感じた。電池持ちの良さと合わせて、エンタメ面の充実がはかれそうだ。
その他のスペックとしては、防水(IPX4)性能を備え、顔認証・指紋認証に対応する。NFCに対応するが、おサイフケータイ、ワンセグ/フルセグには非対応。
ゲーミングスマホではあるが、電池持ちや快適な操作性を重要視する人にオススメしたい。また、エンタメを最大限に楽しみたい人も、検討してみてはいかがだろうか。
ASUS「ROG Phone(ZS600KL)」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 6型有機EL(18:9) |
画面解像度 | 1080×2160 |
サイズ | 約76.1×158.8×8.3mm |
重量 | 約200g |
CPU | Snapdragon 845 2.96GHz(オクタコア) |
メモリー | 8GB(LPDDR4X) |
ストレージ | 512GB(UFS2.1) |
OS | Android 8.1 |
対応バンド | LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19 /20/28/29/32/34/38/39/40/41/46 W-CDMA:1/2/3/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
DSDS | ○(DSDV) |
CA対応 | 5CA(DL)/2CA(UL) |
VoLTE | ○(ドコモ/au/Y!mobile) |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4/5GHz) IEEE802.11ad(60GHz) |
カメラ画素数 | リア:12メガ(F値1.7)+8メガ(広角) /イン:8メガ(F値2.0) |
バッテリー容量 | 4000mAh(急速充電 10V/3A対応) |
生体認証 | ○(指紋、顔) |
SIM | nanoSIM×2 |
USB端子 | Type-C×2 |
カラバリ | Black |
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