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ラグビーワールドカップ2019後、ラグビーを繁盛させたい

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――具体的に進めている自治体や取り組みはありますか?

本田 福岡県で「アジアラグビー交流フェスタ」という事業が立ち上がり、9月に初回が催されました。青少年のラグビー交流会で、ラグビーW杯のレガシープログラムと位置付けられているアイコニックなものです。日本からは地元福岡、大分、長崎のチームが参加し、バングラデシュ、マレーシア、ブルネイ、スリランカ、フィリピン、マカオ、チャイニーズ・タイペイなどの国と地域のチームが来日しました。共通の事業を作ったという点では、これが最初の事例となります。

 福岡でラグビーW杯に関わっているラグビーワールドカップ2019福岡開催推進委員会と日本ラグビー協会との共催ですが、元々はアジアのゲートウェイという福岡県の施策があり、それを背景にやろうと始まりました。行政のラグビーW杯の担当部署が2019年12月ごろに解散となるため、ラグビー協会がリードする形で関わってもらいたいということで共催としました。とは言っても、現実問題としてどのような体制にしていくのか、財源はどうするかなどの課題があり、議論を重ねています。

 第1回は合計8カ国16チームが参加し、期間は3日間。初日は福岡で開催されたジャパンラグビートップリーグの試合を観戦したり、ラグビー選手のクリニックを受けるなどのことをしました。2日目はイベントのメインであるラグビーの試合を行い、3日目は福岡市が開催中のイベント「市民スポーツフェスタ」に参加するという内容です。

 2回目の2019年はラグビーW杯期間中にやりたいと思っていますが、1回目より内容を充実させたい。子供たちの大会がメインですが、その前後に何ができるか――期間を長くしたいし、交流事業を充実させたいという話をしています。

――協賛企業は何を目的に参加したのでしょう?

本田 小川印刷、コカ・コーラボトラーズジャパン、西部ガス、JTBスポーツ、全日空、大正製薬、西鉄観光バス、株式会社ヒライ、福岡リゾート&スポーツ専門学校、三菱地所が協賛企業として参加いただきました。

 これら協賛企業は、1回目は将来思考で”まずは協力する”という形で応じていただいたようです。今後も協力いただくためには、企業にとって価値ある大会にしなければなりません。ここは1つの課題です。中学生が中心なので、大会自体にTVが入るわけではないし、お客さんがたくさん来るわけでもない。なので、ラグビーにフォーカスすると企業が参加する意義がなかなか見出せない。これから成長するアジアの国々の入り口としての福岡で開催されること、つながりを作り、継続することにより福岡の認知が広がり、思い出の土地になる――長い目で見ながら、交流事業として育てていく必要があります。また、子供にフォーカスした時に、ラグビーをツールにしたリーダー育成という見方もできます。そういう内容の設計というのも考えられますね。

 福岡県春日市にある県営の球技場で開催されたのですが、大会の最初の挨拶を県知事が行い、そのあとに春日市長も登場しました。最初から行政に関わっていただいており、育てたいという気持ちは強いと言えます。そもそも春日市を含む筑紫地方はラグビーが盛んな地域です。福岡の推進委員会の人は、何のためにやるのかを見直したり、スポンサー営業なども考えているようです。もっと地元の市が関わるやり方もあるでしょう。このように福岡は行政のリーダーシップが強く、我々はできる協力をしていきます。

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