レトロハードのPCエンジンを改造して携帯ゲーム機化できる工作キット「液晶操作機器搭載裏蓋壱號キット(メルクリウス)」が家電のケンちゃんに入荷、人気によりあっという間に完売してしまった。サークルteam mercuriusによる同人ハードウェアで、キットの価格は1万2800円。
ファミコン世代の高性能ハードとして知られるPCエンジンを携帯ゲーム機に改造できるという、ロマンあふれる改造キット。これまでも個人レベルで同様の改造を施した例はいくつもあったものの、工作キットとしての発売は極めて異例だ。
PCエンジン本体の裏蓋を取り外して、液晶モジュールや制御基板、コントローラーを組み込み、付属フレームを装着することで携帯ゲーム機に変身。完成品は、モバイルバッテリーなどUSB電源(5V/1A以上推奨)からの給電で動作する。
初代白色のPCエンジン(PI-TG001)、PCエンジンコアグラフィックス(PI-TG3)、PCエンジンコアグラフィックスII(PI-TG7)に対応。工作にはハンダ作業が必要となる。ショップでは、かなり丁寧に行程を説明する「メルクリウス組立マニュアル」を公開しているため、購入前に作業が可能かどうかチェックしておこう。
なお当然ながら、改造のベースとなるPCエンジン本体に加え、パッド部分を構成する純正コントローラー(連射付2ボタン)が必要。さらに同店で販売している液晶パネル(2980円)、液晶制御基板「LCDDRV REV.3.2」(8980円)が別途必要になるため、キットを合わせて合計2万5000円ほどの出費になる点は覚えておこう。
販売する家電のケンちゃんでは、グレー、ブラック、レッド、グリーンの4色(いずれもフレーム色の違い)が入荷したが、いずれも即完売。現時点で具体的な時期は不明なものの、年明け以降の再入荷を予定しているという。