塗りつぶす範囲を広げるもよし
より強いモンスターに挑むもよし、目標は自分で決められる
ここまで紹介してきたのは、あくまで基本的な要素。「テクテクテクテク」は地図を塗りつぶすことを目標にしてもいいし、RPGとしてモンスターとの戦いを楽しんでもいい。また、「不思議なダンジョン」シリーズのように、より強力な武器や防具を手に入れることを目標にするのもいいだろう。
地図を塗りつぶすことを目標とするなら、たとえばこの地域を100%塗るとか、東京から日本海まで塗りつぶして街区をつなげるなど、人それぞれの楽しみ方が見つけられる。「テクテクテクテク」では移動速度による制限はないので、電車の中で塗りつぶしていくと、あっという間に広い範囲を塗ることができる。
また、ランクが上がると「となりぬり」と「予約ぬり」が使えるようになる。
この「となりぬり」とは、実際にその場所に行かなくても、これまで塗りつぶした街区に接している街区を塗りつぶせる機能だ。要するに、位置ゲーでありながら、家にいるままで塗りつぶした範囲を広げていくことができる。もちろん歩いた時間や塗りつぶした面積によって得られるTTP(テクテクポイント)が必要なので、無制限に「となりぬり」ができるわけではない。
「予約ぬり」は移動している間に接した街区を、後でまとめて塗りつぶすことができる機能。車や自転車での移動の最中にスマホを操作しなくても、24時間以内であれば後から塗りつぶすことができるので、ゲームに夢中になりすぎて、周囲への配慮が欠けたり、せっかくの旅行中にスマホばかり操作していたということが防げるわけだ。
モンスターとの戦いでは、ランクが5上がるごとに封印されていたボスが登場する。このボスを倒さないとランクの上昇が止まってしまうので、早めに倒したいところだがこれが割と手強い。
また、コラボによるデカボスも登場する。こちらは封印されていたボスよりも強いのでうかつに手を出せない。レベルが低いと瞬殺である。
「テクテクテクテク」ではAR機能を使って、風景とモンスターを融合した写真を撮影できる。これはコラボのデカボスも同様。こうした写真を撮影しているだけでも楽しい。
目標を自分で定める必要がある点に加え、アイテムやモンスターの数がかなり多く(アイテムはドリップで進化させるとさらに増える)、始めた当初は少々戸惑う感じもあるのだが、遊べば遊ぶほどその奥の深さが楽しみになる。自分なりの楽しみ方でのんびり遊ぶのにいいゲームと言える。なお、バッテリー消費はかなり激しいので、プレイにはモバイルバッテリーを用意したほうがいいだろう。
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