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上野優華の“e☆音”探し〜イヤホン・へッドホン〜 第10回

上野優華、いい音で録っていい音で聴く!!(後編)

20万円クラスのハイエンドヘッドホン、その世界を体験、上野優華・小岩井ことり (1/4)

2018年11月30日 17時00分更新

文● ASCII

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 歌手・女優の上野優華さんと“いい音”を探していく企画。第10回では、前回に引き続き、声優の小岩井ことりさんと「いい音」を探していきます。

 前回は伝説の真空管マイク「NEUMANN U67」を使いながら、一般的なダイナミック型マイクで収録した場合と、セリフやボーカルの雰囲気がどう変わるのかを試してみました。収録現場では途中サプライズもあったのですが、詳しくは前回の記事をご覧ください。

 ここでは収録した音源や普段聞きなれている音源を、マイクも製造しているメーカーのフラッグシップヘッドホンで試聴し、その音の違いを体験した様子をお届けします。いずれも価格的には数十万円という高価な機種。市場でも最高クラスの製品となります。それだけに各社が目指す「最高の音」が感じられるはずです。

 それでは早速上野優華さん、小岩井ことりさんのお話を聞いていきましょう。

アコースティックライブ、そして二人のアーティスト活動

── 各社のハイエンドヘッドフォンを聴いてもらいますが、準備に時間がかかります。お二人のアーティスト活動から始めましょう。

小岩井ことり 私は春のアーティスティックライブで上野さんの歌を聞かせていただいたんです。すごくお上手で……照明も相まって世界観を感じました!

上野優華 いやいや、いやいや(笑)。でも、嬉しいです。

── 上野さんは自分で弾き語りされたりもしています。先日のアコースティックライブではストリングスが入ったり、アレンジの違いもあったりと、今までとは一味違う顔を見せてくれましたね。

上野優華 変わりました。アコースティックライブでは、お客様もいつもと少し変わってきます。一口にライブといっても一緒に盛り上がりたい人、しっとりと音楽に浸りたい人などいろいろです。

 私について言うと、昔は王道のさわやかなポップスが多かったんですが、最近は大人のアレンジ、例えばジャズの要素を入れてみたりしています。自分の好みを反映できるようになった面もありますね。

── 過去の楽曲を聴くと、その成長が分かる?

上野優華 いまとなっては、昔の自分の声は少し若いし、聞くのが恥ずかしいです(笑)

── 一方、小岩井さんはキャラソンの作詞・作曲でメジャーデビューされましたね。

小岩井ことり 歌詞も曲も自分で書きました。キャラクターの曲なので詞も曲も一緒にやったほうがいいかなって。

── 曲はぱっと出てくるものなのですか?

小岩井ことり そうですね。

上野優華 えっー! ふとした瞬間にテレレレ♪とかできちゃうものなのですか。

小岩井ことり いえ。今日は作るぞって思って始めますね。

上野優華 曲を作る際には、テーマから決めるのですか? それともフレーズから入る形ですか?

小岩井ことり 私の場合は、作家として注文にこたえて作る感じですね。(『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! M@STER SPARKLE 08』に収録された「Sister」(歌:天空橋朋花)は)自分で歌うというよりは、キャラクターが歌う曲だからなおさらですね。

上野優華 すごいですね!!

── いつも思うのですが、アニメの楽曲は作品の世界観だったり、キャラクターの心情だったりが的確に表現されていてすごいなと思います。どうやってイメージをつかむのでしょう。

小岩井ことり Sisterは自分で演じているキャラクターの曲だったので、その点では楽でしたが、時間がない中、イメージを合わせようとした場合、ディティールよりは大まかな方向感に合わせてまぁるく書いた方が、いろいろな人の想像にマッチしやすいという話も聞いたことがあります。

── あまり書き込まないほうがいいこともあるのですね。

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