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柳谷智宣がAdobe Acrobatを使い倒してみた 第81回

デジタルサイネージの表示コンテンツをAcrobat DCでサクッと作る方法

2018年11月22日 11時00分更新

文● 柳谷智宣

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スライドショー表示するための設定方法

 デジタルサイネージとして使う端末のAcrobat DCで、PDFファイルを全画面表示したときに、スライドショー表示されるように設定しておこう。「編集」メニューから「環境設定」を開き、「フルスクリーンモード」をクリックする。「フルスクリーンモードの切り替え方法」で、「表示ページを切り替える間隔」にチェックを入れ、次ページに移行するまでの時間を設定する。このままだと、PDFファイルの最終ページで表示が止まってしまうので「最初のページへ戻る」にもチェックしておく。

 「マウスカーソル」は「数秒間だけ表示」もしくは「常に非表示」にしておくといい。「フルスクリーンモードの効果」では、ページを切り替える際にワイプなどのエフェクトを付けられる。標準の背景色は黒だが、他の色に変えることも可能だ。

「環境設定」のフルスクリーンモードでスライドショー用の設定を行なう

ページ切り替え効果を適用する

 これでPDFファイルを開き、「表示」メニューからフルスクリーンモードをクリックするか、Ctrl+Lキーを押すと全画面表示になり、スライドショーが再生される。解除する際は、Escキーを押せばいい。

Acrobat DCなら飲食店の現場でも手軽にデジタルサイネージを活用できる

 もし、メニュー操作やショートカット操作も省きたいなら、自動的にフルスクリーン再生するように設定しておくこともできる。PDFファイルのプロパティを開き、「開き方」タブで「フルスクリーンモードで開く」にチェックすればいい。そのPDFファイルを開くと、「この文書をフルスクリーンモードで表示されます」というダイアログが出るので「はい」をすれば即全画面表示になる。「この文書に対する選択内容を記憶する」にチェックしておけば、次回以降はダブルクリックするだけでスライドショーがスタートするので、手間がかからない。

文書のプロパティの「開き方」タブで「フルスクリーンモードで開く」にチェックしておく

「この文書に対する選択内容を記憶する」にチェックして「はい」をクリックすれば、次回以降は即スライドショーが始まる

 コンテンツの作成から再生まで、1つのアプリで済ませられれば、従業員の覚えることも少なくて済む。操作が簡単なので、中止になったメニューを外して、新商品を追加するのも苦にならないのがメリットだ。

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