世界一の8K博物館を作りたい
2018年11月7日に、台湾・台北市の故宮博物院で行われた会見には、シャープの8Kエコシステム戦略推進室長の西山博一執行役員、STEの張凱傑総経理、国立故宮博物院の黄永泰副院長が出席した。
シャープの西山執行役員は、「8Kによる高精細映像は、実物がそこにあるように映る圧倒的なリアリティーと、いままでに映らなかったものが映る新たな発見を可能にする。これを芸術分野に活用すると、8Kによる拡大画像によって、いままで見えなかった、描かれた絵の筆のタッチや素材の質感までわかる。美術品では作者の隠された技巧も明らかになる。今回の共同プロジェクトを通じて、芸術の見方を変えることができ、世界最高傑作の芸術品が持つ迫力と、繊細さを、誰もが、心行くまで感じることができる」などとした。
黄副院長は、「近年、博物館における展示が、静的展示から、ダイナミックなインタラクティブ展示へと拡大している。共同プロジェクトは、こうした動きに合致したものになる。文化財を完全に記録するほか、文化財をうまく演出することで、多くの人が豊かな芸術のエネルギーを感じ取ることができるようになる。社会教育を推進する目的も達成できる」とした。
また「このコンテンツは、台湾だけでなく、海外にも広げることができ、故宮博物院の国際的なイメージを高めることにつながる。シャープの協力を得て、世界一の8K博物館を完成させたい」と抱負を述べた。