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放送だけが8Kの領域ではない

8Kのシャープ、故宮博物館と共同で「8K博物館」を創出

2018年11月17日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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8K放送は、シャープの構想のほんの一部でしかない

 シャープでは、中期経営計画における事業ビジョンを「8KとAIoTで世界を変える」としている。8Kの事業拡大は重点的な取り組みのひとつになっている。その柱は、8Kエコシステムによる事業推進だ。8Kテレビだけでなく、8Kディスプレーや放送局向けカメラ、編集システムなど、幅広い製品群を揃えている。

 日本においては、世界初の8Kチューナー内蔵の液晶テレビ「AQUOS 8K AX1シリーズ」を発表。液晶パネルやチューナー、画像処理エンジンも自社開発し、この分野で先行していることを証明してみせた。

 狙いは、2018年12月から日本で開始される新4K/8K衛星放送の視聴といったコンシューマ用途だけではない。医療やセキュリティー、教育、エンターテインメント分野などにおいて、フルHD(2K)の16倍の情報量を持つ、高精細な表示を生かす。これまで肉眼では見えなかったものを超高精細に表示できれば、BtoB領域においても、「究極の実物感」を伝えられ、新たなビジネスを創出できる。

 そのひとつが、美術・工芸品などの領域における新たな演出の追求だ。8K技術を活用した、美術館や博物館向けのソリューション提案を視野に入れている。今回の台湾故宮博物院との共同プロジェクトは、その取り組みのひとつといえる。

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