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Red Hat Forum Tokyo 2018基調講演

Red Hatのジム・ホワイトハーストCEOが来日講演、IBMとのこれから

2018年11月08日 13時30分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

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 レッドハットは2018年11月8日、年次イベント「Red Hat Forum Tokyo 2018」を恵比寿のウェスティンホテル東京で開催した。基調講演には、米Red Hat 社長 兼 CEOのジム・ホワイトハースト氏が登壇。「既存産業のディスラプション」をテーマに講演した。

米Red Hat 社長 兼 CEOのジム・ホワイトハースト氏

 冒頭、ホワイトハースト氏は10月28日に発表されたIBMによるRed Hatの買収に言及し、「IBMとマルチクラウド形成で協力することで、大きな規模でオープンソースをベースとした顧客のデジタルトランスフォーメーションを推進できるようになる。そのための人材とリソースを得ることができた。また、Red Hatのオープンソースへのコミットをより広く知ってもらえるようになる」と述べた。

IBMとRed Hatの統合についてのメッセージ

Red Hatのオープンソースへのコミットを広く知ってもらえる

ディスラプションについてはRed Hatに聞いてほしい

 既存産業のディスラプションについて、ホワイトハースト氏は調査データを引用し、「よいニュースとしては、90%の企業は自社ビジネスのディスラプションの脅威に気が付いている。悪いニュースとしては、16%の企業しかその脅威について大規模な戦略で対応していない」と説明した。

 「なぜ突然私がディスラプションについて講釈するのか、Red Hatがディスラプションの何を知っているのか、と思われるかもしれないが、Red HatはAirbnb やUberがディスラプトを起こすずっと前に、ソフトウェア業界をディスラプトした。当時プロプライエタリでサイロ化されたシステムしかなかった業界を、無料のLinuxで破壊した。これは時間をかけて理解され、今ではほとんどすべてのテクノロジー企業はオープンソースを取り入れるようになった」(ホワイトハースト氏)。それゆえに、ディスラプションを先導するために企業がやるべきことや、ディスラプションにどう備えるのかといった知見で貢献できるのだとホワイトハースト氏は言う。

 企業はディスラプションに備えるために、まず何を始めればよいのか。ホワイトハースト氏は、「業界に変化が起こってから企業を変えるのは大変なこと。優れた企業は変化を予測して備えている」とし、「Red Hatは66四半期連続で売上成長を続けているが、社内の個人が未来を知っていたわけではない。テクノロジーの未来は我々にもわからない。それでも変化を予測して成長してこられたのは、組織にオープンの原則があったからだ。カルチャーとして外部の知識を取り込み、クラウドベンダーと協力してニーズを見つけてきたから」と説明した。

 そして、「レッドハットはトレンドを予測し、その変化に対応するためのテクノロジーを皆さんに提供する」と語り、講演を締めくくった。

Red HatのOpenStackとOpenShiftでクラウド統合開発環境を構築:NTTデータ

 基調講演のゲストに、NTTデータ 取締役常務執行役員 技術戦略担当 技術戦略担当 技術革新統括本部長の木谷強氏が登壇し、ホワイトハースト氏と対談した。

NTTデータ 取締役常務執行役員 技術戦略担当 技術戦略担当 技術革新統括本部長の木谷強氏(左)と米Red Hat 社長 兼 CEOのジム・ホワイトハースト氏

 NTTデータは、同社のSI事業で使う統合開発環境をレガシーなオンプレミスシステムからOpen Stackクラウドへ全面移行した。「レガシーな開発環境は維持管理が大変で、IT投資の20~30%が既存IT資産の維持管理に使われていた。この状況を打開すべく、まず、既存IT資産をOpenStackのIaaSへ移行した」と木谷氏。いったんIaaSへ移行したのち、プラットフォームを段階的にCaaS(Container as a Service)に作り変えて、アプリケーションのマイクロサービス化やDevOpsがしやすい基盤を目指して拡張しているという。

NTTデータのクラウド統合開発環境

 このクラウド基盤では、OpenStackは「Red Hat OpenStack Platform」、CaaSには「Red Hat OpenShift Container Platform」を採用した。現在、金融系の開発プロジェクトで使う高SLA統合開発環境「OpenCanvas」が同基盤で稼働しており、すでに多数の金融系SIプロジェクトで利用しているという。

 この事例について、ホワイトハースト氏は、「既存のインフラに対して変化を起こすのが、最も難しい。この難しいチャレンジにRed Hatが協力できてうれしい」と述べた。

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