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1万円の超音波水耕栽培装置で栽培した野菜 味はもうひとつ

2018年10月27日 12時00分更新

文● 四本淑三

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エアロポニックスとして成立

 さて、ポットの培地にタネを蒔き、アトマイザーを動かし続けたところ、翌日には発芽し、3日後には双葉が開いた。タネを蒔いたのは9月16日で、室内の気温は平均25度前後。条件も適当だった。白い培地がパーライト、茶色がハイドロボール。培地による生育状態の差はないようだ。この段階で、適当に間引きをして、各ポットに1本だけ双葉を残した。

 8日後の9月24日にはポットの側面から根が出てきた。よくみると非常に細かい産毛のような根が生えていて、そこにアトマイザーの霧が付着している。どうやらエアロポニックスとして成立しているようだ。

 あとは陽の当たる場所に置いておけば育つ。ただ、今年の夏は天候不順で、室内の水耕栽培には苦労した。自然光のみの室内栽培では徒長が見られたし、どことなく棒人間のようなミニチンゲンサイになってしまった。

LEDスタンドにダイソーのラック

 そこで、日照条件に左右されることなく育てるため、今回は全面的にLED照明を使うことにした。LEDはエジソン東京のブランド名で売られている植物育成用の15W。

Image from Amazon.co.jp
【エジソン東京】 植物育成 LED ライト 水耕栽培 LED ビームランプ E26口金 防水 IP65 波長 460nm/660nm 15W

 このLEDはE26の電球タイプで、セッティングには市販のスタンドが使える。ただスタンドも結構な値段がする上に、ライトの重みで徐々に落ちることもある。まだ北海道は余震が続いているので、たまにくるデカいやつでガクッと落ちても怖い。

 あれこれ考えた結果、ダイソーで売られているパネル式「組み立てラック」に、コード付きのE26ソケットをぶら下げることにした。こんな感じで。

 ラックは1枚108円のパネルと、4個108円のジョイントで構成されるシンプルなもの。耐荷重は大したことはないが、電球くらいは十分支えられる。サイズは一辺355mmの正方形で、今回の容器にもぴったり。パネルを2段重ねにしたこの写真の構成は、ワイヤーメッシュ8枚、ジョイント3組、計1188円で安い。

 パネルに結束バンドで電球のコードを止めたらでき上がり。植物の成長に合わせて、LEDの位置も自由に変えられるから、いい加減に見えて、実は結構使える。

 ラックを使うと、遮光が簡単にできるのも利点。植物育成用LEDライトは、460nm/660nmにピークがあるので、点灯するとピンクとバイオレットで、深夜のクラブみたいになる。別に白色の照明が付いていても、もやーんとピンクの光が視界に入ってくるし、窓際に設置するとご近所から苦情が入る程度に強力だ(経験済み)。気になるなら、ラックになにかを被せてしまえばいい。

 被せるものには、Amazonで売っているサバイバルシートを使った。このサバイバルシート自体も昔は「NASAの開発」が売り文句だったはず。それで、どうせならということで月面着陸船みたいなゴールドのリバーシブルタイプにした。遮光の効果については、1枚だと透けてしまい「減光」程度だが、2枚重ねにするとかなり「遮光」している感じになる。なかなかよろしい。これは一枚324円。

Image from Amazon.co.jp
大きめサイズ 軽量 サバイバルシート リバーシブルタイプ (防寒・保温・遮熱シート) 140×220cm 1枚セット

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