2018年9月4日~9月11日の8日間、Electronic ArtsのFPS「Battlefield V」のオープンベータテストが行なわれた。Battlefieldシリーズは、リアルな戦場や臨場感の高さ、そして多くの銃器や戦車などのビークルが登場することで好評を博しているタイトルだ。
Battlefield Vは同シリーズの最新作にあたり、発売前からユーザーの注目を集めているが、果たしてどの程度のグラフィックスカードを用意すれば快適にプレイすることができるのだろうか。
とくに、Battlefield Vではネットを介した対戦が大きなウェイトを占めるため、快適な動作環境はゲームを有利に進めるためにも非常に重要になってくる。そこで、実際にオープンベータテストをプレイし、いくつかのグラフィックスカードでフレームレートがどれぐらい出るのかを検証してみたい。
ゲームエンジンはFrostbiteの最新バージョン
バトルロイヤルモードも実装される予定
まずは、Battlefield Vがどのようなゲームなのかを簡単に説明しておこう。Battlefield Vは、第二次世界大戦を舞台にしたFPSである。
開発はElectronic Artsの子会社のDICE(EA Digital Illusions CE)が行ない、ゲームエンジンには同社オリジナルの「Frostbite」の最新バージョンが採用されている。グラフィックスAPIはDirectX 12とDirectX 11の両方をサポートし、PC以外にもXbox OneやPlaystation 4にも対応したマルチプラットフォームを実現している。
Battlefield Vのゲーム内容は、シングルプレイのキャンペーンモードである「大戦の書」や協力プレイゲームモードの「コンバインドアームズ」、それに最大64人で制圧拠点を行うコンクエストモード、4日間に渡り2チームに分かれたプレイヤーが戦争を行うグランドオペレーションモードなど、さまざまなプレイモードが用意されている。
とくに、最近のFPSやTPSの流行りともなっているバトルロイヤルモードである「Firestorm」が実装されている点は要注目だ。
オープンベータテストでは、コンクエストモードの「Rotterdam」と、グランドオペレーションの「Norvik」の2つのマップがプレイ可能となっていた。とくに、グランドオペレーションでは、リスポン地点は用意されず、代わりに空挺降下から始める局面もあり、かなりの人数が詰めかけ盛り上がりを見せていた。
今回のテストでは、参加人数も多く描画負荷が大きいグランドオペレーションを利用することにしたのだが、Norvikというマップはその名の通りノルウェーを舞台にした一面を覆う雪景色が特徴的だ。その景色に冬季迷彩に身を包んだプレイヤーが、兵器の破壊と防衛を目標にゲームが進んでいく。
オープンベータテストでは、プレイヤーは突撃兵、斥候兵、衛生兵、援護兵と4つの兵科をプレイでき、Turner SMLEやM1A1 Carbineといったさまざまな銃器を扱うことが可能だった。実際にプレイしてみると、景色のキレイさもさることながら、環境音や銃声などのサウンドの迫力が大きく、ゲームの臨場感はかなり高いものとなっていた。