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Battlefield Vに有利なのはRadeonなのか? オープンβで検証してみた

2018年10月10日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●ASCII編集部

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極端にフレームレートが低下する
DirectX 12、画質MEDIUM設定

DX12、MEDIUM設定

 続いてDirectX 12のテスト結果に移るが、全体的に〝重い”印象を受けた。それは、テスト結果を見ると明らかで、MEDIUM設定では、RX Vega 56の平均フレームレートは、DirectX 11から25fpsも低下してしまっている。

 最小フレームレートにいたっては、40fps近くDirectX 11から落ち込んでいる。ただ、それでも最小フレームレートが60fpsを越えたのは、RX Vega 56とGTX 1070 6GBの2製品で、これらのGPUであればDirectX 12でも快適なプレイができそうだ。

 また、RX 580はGTX 1060 6GBに差を詰められているが、最小フレームレートは60fpsに迫っている点は見逃せない。なお、RX 570はグラフィックスメモリー容量が足かせとなり、平均フレームレートは良好なものの、最小フレームレートが落ち込む結果となった。

Radeon RX Vega 56なら60fpsを維持できる
DirectX 12、画質HIGH設定

DX12、HIGH設定

 さらにHIGH設定では、より描画負荷が増し、RX Vega 56はかろうじて最小フレームレートが60fpsをキープする程度に留まった。また、RX 580やGTX1060 6GBは最小フレームレートが60fpsにまったく届かず、RX 570にいたっては平均フレームレートも60fpsを割ってしまっている。

あくまでもオープンベータテストの結果だが
ミドルレンジクラスのGPUでも快適にプレイ可能

 今回のテスト結果は、あくまでもオープンベータテストのものなので、発売までにゲーム側、そしてAMDとNVIDIAのドライバ側の双方で最適化が進むことは容易に想像がつく。

 そのため、製品版ではまた違った結果になることを断りつつ話を進めるが、それでもDirectX 11を利用するのであれば、かなり広範囲のGPUで快適にプレイできそうだ。とくに、MEDIUMまで設定を下げる必要があるものの、RX 570はコストパフォーマンスに優れるモデルとして注目に価する。しかしながら、ある程度の余裕をもちたいなら、DirectX 11であれば、最小フレームレートがGTX1060 6GBの平均フレームレートを上回るRX580が価格もこなれてきておりオススメだ。

 その一方で、DirectX 12は全体的に描画負荷がかなり大きく、フレームレートが重要となるFPSで、果たしてどの程度のユーザーが利用するのか疑問が残る結果となった。それでもDirectX 12でプレイしたいというのであれば、RX Vega 56やGTX 1070以上のハイエンドなGPUをそろえる必要があるのは間違いない。

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