このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第576回

人間も猫も過酷だった夏を猫たちともに振り返る

2018年09月09日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 いやそこに寝ててくれていいんだと思いつつシャッターを切ってると、途中まで近づいてこっちをじっと見てる。

近くまで来て何かを期待してこっちを見てる、の図。2018年7月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 たぶん「腹減った」といってるのだ。でも餌なんて持ってないし、勝手にあげるのもよくないのでどうしようかな、と思ったら、すぐ横に猫じゃらし。俗称猫じゃらし。正しくは「エノコログサ」。これを1本抜いて目の前で振ってやると見事に反応して面白い。

右手で捕まえようと、ひょいと右前足を出したの図。猫じゃらしはその上(ぶれててわかりづらいけど左上に写ってます)。2018年7月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 遊んでる途中で「あれ? なんで俺はこんなのにじゃれてるんだ?」と我に返った瞬間がまた面白い。

「あれ?」って感じの表情がたまらん。ちゃんと耳がカットされてる地域猫だ。どおりで人に慣れているのだな。2018年7月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 この猫、いい感じにひとなつこいので仲良くなりたいのだが、このとき以来会えてないんだよなあ。残念。アパートの階段で寝てる猫は好き。そのまま階段でにゃつバテ昼寝しててほしいので起こさないようにそっと撮る。

青くてほどよく錆がのった階段の真ん中あたりで昼寝中。日陰の鉄の階段って猫的には風通しもよくて、暑さを避けて寝るにはちょうどいいのだ。2018年7月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 階段ものをもう1匹いこう。繁華街の裏路地を歩いていると、20mほど先にアパートの前でしゃがんでる妙齢の女性を発見。こういうときは十中八九猫である。案の定、アパートの前、階段の下で首輪をした猫がくつろいでたのだ。

 こんにちはと挨拶して、その隣にしゃがんで撮らせてもらった。その日たまたま持っていたカシオのZR4000の広角をいかすべく、モニターを開いてローアングルで。

超広角コンデジというユニークなZR4000(現行機はZR4100)も、カシオのコンデジ撤退とともに消えていくのだなと思うと残念。2018年8月 カシオ EX-ZR4000

 首輪からして飼い猫。撫でられても平然としてるくらいだから、このあたりの名物猫なのだろう。この灼熱だったり台風がきたりした夏を猫たちも無事超えられていますように。

■Amazon.co.jpで購入


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン