いやそこに寝ててくれていいんだと思いつつシャッターを切ってると、途中まで近づいてこっちをじっと見てる。
たぶん「腹減った」といってるのだ。でも餌なんて持ってないし、勝手にあげるのもよくないのでどうしようかな、と思ったら、すぐ横に猫じゃらし。俗称猫じゃらし。正しくは「エノコログサ」。これを1本抜いて目の前で振ってやると見事に反応して面白い。
遊んでる途中で「あれ? なんで俺はこんなのにじゃれてるんだ?」と我に返った瞬間がまた面白い。
この猫、いい感じにひとなつこいので仲良くなりたいのだが、このとき以来会えてないんだよなあ。残念。アパートの階段で寝てる猫は好き。そのまま階段でにゃつバテ昼寝しててほしいので起こさないようにそっと撮る。
階段ものをもう1匹いこう。繁華街の裏路地を歩いていると、20mほど先にアパートの前でしゃがんでる妙齢の女性を発見。こういうときは十中八九猫である。案の定、アパートの前、階段の下で首輪をした猫がくつろいでたのだ。
こんにちはと挨拶して、その隣にしゃがんで撮らせてもらった。その日たまたま持っていたカシオのZR4000の広角をいかすべく、モニターを開いてローアングルで。
首輪からして飼い猫。撫でられても平然としてるくらいだから、このあたりの名物猫なのだろう。この灼熱だったり台風がきたりした夏を猫たちも無事超えられていますように。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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