■「4割安い」に流行の兆し
ドコモにいわゆるサブブランドはありませんが、「docomo with」は対象端末の契約で月額1500円がずっと割り引かれるプラン。実質的にはソフトバンクにおけるワイモバイルに相当する、ドコモのサブブランドともいえる存在です。
そこにiPhone 6sが加わったことで、子どもに安価なiPhoneを持たせたい場合、端末は売って安価な回線だけがほしい場合など、さまざまなシナリオで他社サブブランドやMVNOへの流出を防ぐことができそうです。
さらにドコモが静かにアピールしているのが「4割安い」点です。1人で使う場合はシンプルプランとベーシックパック、docomo withの組み合わせにより、また家族3人の場合はベーシックシェアパックにより、月額料金が約4割安くなるというのです。
ドコモ広報部は官房長官の「4割」発言を受け、「docomo withやシンプルプランなどを提供しており、今後もプランの見直しや拡充をしていく」とコメントしています。さらにこの資料を出してきたことで、「すでに提供しているプランを組み合わせるだけで4割安くなる」というメッセージにもなっています。
KDDIとソフトバンクは「4割」発言に対して静観の構えですが、KDDIであればピタットプランの活用、ソフトバンクであればワイモバイルの活用を含め、「こうすれば4割安くなる」という見せ方が増えることになりそうです。
ただ、リテラシーが高い人なら、サブブランドやMVNOの活用も含め、すでに4割安く済んでいる人も多いはず。こうした業界の仕組みにあまり関心がない人でも4割安くなるような仕組みを求める声が高まる可能性もあります。
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