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画期的な網膜走査型レーザーを採用するアイウェアがまもなく発売に

VRもARも圧倒的な自然感 「RETISSA Display」の実力

2018年09月03日 12時00分更新

文● 鈴木英雄、編集●ハシモト/ASCII編集部

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作業をしながら資料を見るなど
“ながら操作”に最適

 自身で使ってみてまず思ったことは“ながら操作”に最適であるということだ。マニュアルを読みながら、インストラクション動画を見ながら何らかの作業をするというシチュエーションには向いているだろう。

 整備の現場、修理工場などでは両手が空いた状態で資料参照可能となるので経験の浅いスタッフでも作業効率低下を防げるかもしれない。

 また視界視力の補強という用途も考えられる。外部カメラ入力への追従性を強化すれば前を見ながら周辺野の状況確認ができるし、遠方の状況を望遠画像で確認するということもできる。

 二輪であればバイザーの裏などに仕込めれば死角の確認などできて安全性の向上になるかもしれないし、それ以外にHUD(ヘッドアップディスプレー)として機能させれば視線移動を最小にして情報確認が可能になる。

 網膜投影技術を洗練させていけば、ゆくゆくは視覚障害の人々への視覚支援機器など医療系への発展も考えられる。

 こういった各種方面への適用試験や実証実験のテストベッドとして本製品は最適だ。

 特殊な契約なしに手に入れられるという意味でも貴重な製品ともいえるだろう。

 また、開発者に向けた研究、ビジネス化活動支援のための仕組みとして「MERITコンソーシアム」という団体が、本製品開発販売元でもあるQDレーザによって準備されている。

 単独での開発模索だけでなく、こういった組織が準備されているところも本製品の魅力かもしれない。近い将来の技術をいち早く試すことができる、それが本製品を使うことのもう1つの魅力だ。

 気になる方は購入前に一度問合せしてみてもいいだろう。

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