スピーカーの音量アップで聴きやすくなった
BluetoothオーディオはLDACとaptX HDに対応しているので、こちらもハイレゾでの再生に対応。残念ながらノイズキャンセリング機能はなくなってしまったので、Xperia XZ2 Compactでノイズキャンセリングを使いたい場合は、ソニーの「WH-1000XM2」のようなノイズキャンセリング機能搭載ヘッドフォンを使う必要がある。
本体のスピーカーも改良がなされており、ステレオスピーカーが前面に向いて配置されている。そのため音量や音圧がアップしており、イヤホンを使わずに動画やゲームをする際に十分な迫力が得られる。
カメラ機能は静止画も動画も綺麗に撮れる
カメラ機能はXZ1シリーズからブラッシュアップ。メモリー積層型センサーの特徴を活かした、先読み撮影や960fpsでのスーパースローモーションの撮影が引き続き利用可能だ。960fpsでのスーパースローモーションはフルHD画質でも撮影できるようになっており、HD画質と設定から選択可能。ただしフルHDでスーパースローモーションを撮影する場合は、スローでの撮影時間が短くなる。
上はフルHDで960fpsのスーパースローモーション撮影を行なった動画。
さらにビデオ機能では4K HDRでの撮影にも対応。HDRを使用するかどうかは動画撮影時の画面にボタンが表示されるので設定もしやすい。実際4K HDR撮影のテストとして日没後の海辺で撮影をしてみた。
4K画質でHDRをオンにして撮影した動画
4K画質でHDRをオフにして撮影した動画
Xperia XZ2 Compact自体は4K HDRの再生に対応しておらず画面サイズも小さいため、Xperia XZ2 Compactで確認したときはあまり差を感じられなかったが、4K HDR対応のXperia XZ Premiumでチェックしたところ、明暗差がしっかりと出ていてクッキリとした印象。建物の窓のあかりなどが飛ばずに電飾などの色もちゃんと描かれている。4K HDRの動画再生環境を持っているユーザーには、この映像がスマートフォンで手軽に撮れるのは大きなメリットと言える。
そのほかカメラ機能ではAIこそ名乗ってはいないが、従来モデルから搭載されているシーン判定機能も装備。不自然な色合いにならず見たままに仕上げる絵作りは、Xperiaらしいところだ。
オリジナル機能としては、3Dクリエイターを引き続き搭載。インカメラでの3Dスキャンにも対応したので、自撮り感覚で自分を撮影して3Dキャラクターなどが作成できるのはおもしろい。
手の収まりが良くポケットにもすっぽりと入るサイズ感は機動力抜群。さらにこのサイズでCPUやディスプレーなどのスペックがハイエンドで、さらに4K HDR撮影などカメラ機能も充実しているのは、このモデルだけと言える。コンパクトなモデルを探しているなら文句なしにオススメだ。
「Xperia XZ2 Compact SO-05K」の主なスペック | ||
---|---|---|
メーカー | ソニーモバイルコミュニケーションズ | |
ディスプレー | 5型液晶(18:9) | |
画面解像度 | 1080×2160 | |
サイズ | 約65×135×12.1mm | |
重量 | 約168g | |
CPU | Snapdragon 845 2.8GHz+1.8GHz (オクタコア) |
|
内蔵メモリー | 4GB | |
内蔵ストレージ | 64GB | |
外部ストレージ | microSDXC(最大400GB) | |
OS | Android 8.0 | |
最大通信速度 | 下り最大644Mbps | |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) | |
カメラ画素数 | リア:1920万画素(F値2.0) /イン:500万画素(F値2.2) |
|
バッテリー容量 | 2760mAh | |
ワンセグ/フルセグ | ○/× | |
防水/防塵 | IPX5,8/IP6X | |
生体認証 | ○(指紋) | |
USB端子 | Type-C | |
Qi | × | |
連続待受時間(LTE/3G) | 約430時間/約490時間 | |
連続通話時間(LTE/3G) | 約1380分/約990分 | |
カラバリ | White Silver、Black、Moss Green、Coral Pink |

この連載の記事
-
第526回
スマホ
使ってみると便利な機能てんこ盛りだった最新「らくらくスマートフォン」 -
第525回
スマホ
4.21mm! 薄すぎだろ! 極薄折りたたみスマホ「OPPO Find N5」 -
第524回
スマホ
折りたたみ革命!「nubia Flip 2」は縦長外画面で驚きの使い心地! -
第523回
デジタル
AIと6軸ジンバルで動画撮影が無敵レベル! ASUS「Zenfone 12 Ultra」の実力に迫る -
第522回
スマホ
Android 15で4G対応のタブレット「Blackview Tab 60 Pro」は使う場所を選ばないのが魅力 -
第521回
スマホ
日本発売予定の最速級ゲーミングスマホ「REDMAGIC 10 Pro」をフォトレポ -
第520回
スマホ
ライカカメラ搭載の 「AQUOS R9 Pro」に約20万円の価格以上の価値を感じた -
第519回
スマホ
ドコモ以外からも売られる新らくらくスマホはガラケー的UIと進化した健康管理機能で勧めやすい1台 -
第518回
スマホ
モトローラの縦折りスマホ最高峰「motorola razr 50 ultra」は強化されたAIが楽しい -
第517回
スマホ
安く買えて普段使いに問題なし! バランスが良いオススメのミドルレンジスマホ3選 -
第516回
スマホ
カメラやAIの性能に違いはあるのか? Xiaomi 14Tと14T Proを使い比べてみた - この連載の一覧へ