このページの本文へ

柳谷智宣がAdobe Acrobatを使い倒してみた 第65回

ウェブページをPDF化してフライトまでの待ち時間を有効活用

空港Wi-Fiで旅行先のガイドブックを作成する方法

2018年08月03日 11時00分更新

文● 柳谷智宣

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第65回は、フライトまでの待ち時間で旅行先のガイドブックを作成してみる。

Acrobat Readerアプリで旅行先のオリジナルガイドブック作り

 普段、インターネットに当たり前に接続できる環境に慣れきっていると、飛行機の中や海外などでネットにつながらないと情報収集に困ってしまうもの。そんな時は、ウェブページをPDFにしてAcrobatで見られるようにしてしまおう。

 色々な方法があるが、今回は空港での待ち時間で操作できるようにスマホやタブレットのAcrobat Readerアプリで旅行先のオリジナルガイドブックを作成する方法を紹介しよう。

 まずは、Acrobat Readerを起動し、「ローカル」に移動する。ここに、右上のフォルダーアイコンをタップして、新規フォルダーを作成する。今回は「ラスベガス旅行」にしてみる。

無料のAcrobat Readerアプリを開き、「ローカル」を表示する。画面は新しいiPad

新規フォルダーを作成する

旅行用のフォルダーが作成できた

 Safariを開き、片っ端からラスベガス関連のサイトを開き、参考になりそうな情報を見つけたら、右上の共有アイコンをタップする。その際、ウェブページを読み込む前にタップすると正確に読み込めないことがあるので、きちんと表示されてからタップすること。下のメニューから「PDFを作成」をタップすると、PDFが表示される。

 保存するなら、左上の「完了」をタップし、ポップアップメニューから「ファイルを保存する」を選ぶ。さらに右上の共有メニューからAcrobat Readerに送ることもできるが、保存場所を選ぶなら「完了」メニューから操作する方が楽なのだ。保存画面が開いたら「このiPad内」→「Adobe Acrobat」→「ラスベガス旅行」をタップし、「追加」をタップする。

旅行先の情報を検索し、役に立ちそうなウェブサイトを探そう

共有メニューから「PDFを作成」をタップする

PDFが表示されるので、「完了」ボタンをタップし、「ファイルを保存」を選ぶ

Acrobat Readerで作成したフォルダーを選択し、「追加」をタップする

 Acrobat Readerを開き、「ローカル」の「ラスベガス旅行」フォルダーを開くと、先ほど保存したPDFファイルが表示される。ファイル名を左にスライドさせると、名前の変更ができるので、わかりやすく付け直しておこう。これで、準備完了。オフラインの状態でも、PDFを開けばウェブページの内容を表示できるようになる。当たり前だが、リンクのように見える部分をタップしても、リンク先は開かないことは覚えておこう。

ファイル一覧で左にスライドするとリネームや削除メニューが現れる

わかりやすいファイル名に変更しておく

役に立ちそうなウェブページを保存できた

オフラインでもPDFを閲覧できる

 PDFに手書きでメモを入れておくこともできる。参照したい情報を目立たせておいたり、追加ネタを入れておくことが可能。iPadならペンで書き込むのも簡単だ。

右上のペンアイコンをタップすると編集画面が開く

さまざまなペンでフリーハンドで書き込んだり、ハイライトを引いたりできる

書き込みの入った状態でPDFが保存され、いつでも閲覧できるようになる

 空港への移動中やフライトまでの待ち時間があれば、ずいぶんの量のページを保存できる。空港の無料Wi-Fiを使えばコストもかからないので存分に情報収集しよう。普段忙しくしていると、空港に着くくらいにやっと休暇モードになり、何も下調べしてないことに焦ってしまうが、このワザを使えば飛行機を降りるまでには情報通になっている。

 電波の届かない外国でガイドブックとして使えるのも便利。たとえ、モバイルルーターをレンタルしたり、到着先でSIMをゲットする予定でも、必要最低限のウェブサイトは保存しておくことをオススメする。OSのアップデートが勝手にスタートしてモバイルルーターのリミットを使い果たしてしまったり、SIMを契約したはいいが通信設定ができず困ってしまうことがあるからだ。

 旅行時に限らず、ウェブページの情報はいつなくなってしまうかわからない。PDFに変換し、保存する方法は覚えておいて損はない。まずは週末旅行の情報を保存するところから初めてみよう。

■関連サイト

カテゴリートップへ

この連載の記事