いつものように気になるウェブサイトを閲覧したら、知らないうちにプログラムが実行されていた。そのプログラムは、閲覧者のパソコンを仮想通貨のマイニング(採掘)に参加させるもので、報酬はサイトの開設者に支払われていた――。
このところ、Coinhive(コインハイブ)と呼ばれるマイニングのスクリプトが議論を呼んでいる。事件の構図を単純化すると冒頭のようになるだろう。
全国各地の警察がコインハイブを使った不正マイニングを捜査しており、2018年6月末までに計16人が、逮捕・書類送検されている。
単純化した構図だけでみると、確かにかなり迷惑だ。
しかし、セキュリティの専門家や法律家らへの取材を進めると、摘発された人たちの行為がどこまで悪質だと言えるのかについては、疑問を口にする人も少なくない。サイトに実装したスクリプトをアップデートさえしておけば、刑事被告人となることを防げた可能性もある。
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