6月5日に開幕した「COMPUTEX TAIPEI 2018」のCOUGARブースでは、2台のPCシステムを1つのケース内にまとめられるPCケース「GEMINI X」が展示されていた。かなり大型のケースだが、テンパードグラス製サイドパネルやRGB LEDといった流行りの要素もしっかり押さえており、こういったユニークなケースが好きなユーザーにはたまらないプロダクトだろう。
まさに名は体を表す、デュアルシステム対応ケース
電源搭載部とマザーボード搭載部を別の部屋に分けてエアフローを確保する、いわゆるデュアルチャンバー構造のPCケースはそれほど珍しくないが、このGEMINI Xは「GEMINI(ふたご座、またはローマ神話に登場する双子の兄弟を指す)」の名前どおり、2つのシステムを内蔵するために左右独立したチャンバーを備えるのが大きな特徴だ。片側はATXサイズのマザーボードが搭載でき、もう片側はMini-ITXサイズのマザーボードが搭載可能。スペースの都合上、電源ユニットはMini-ITX側のチャンバーに2つ格納する構造となっており、電源サイズは1つがATX規格、1つがSFX規格に対応する。
本体はアルミ製で、フロントおよび両側面には4mm厚のテンパードグラスを採用。内部では3.5インチベイ4つ、2.5インチベイ4つをサポートし、ファンは最大10台まで設置可能。水冷システムに関しては、240mmラジエーターを備えたクーラーを設置できる。横置き・縦置きのどちらにも対応する足が付いており、好みやスペースの都合にあわせて設置できる。
本体正面には電源スイッチやUSBポートが配置されており、RGB LEDによる発光機能もあり。なお、背面は強化ガラスでこそないものの、基本的にはパネルでフタがされていて、マザーボード背面のI/Oポートはすべてケース内にすっぽり収まってしまう。ケースには細長いスリットがいくつか設けられており、ケーブル類を外に出すのはそれほど難しくないと思われるが、常にフタを外しておかない限り、内部にアクセスするのは少々面倒になりそうだ。
グローバルでの発売時期は2018年第3四半期を予定しており、販売価格は900ドル程度とのこと。かなり高価な製品ではあるが、いざ発売されれば話題を呼びそうだ。
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