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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第561回

苔むした岩の上で瞑想!? 長崎のお寺猫たちを撮る

2018年05月26日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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近寄ってくる猫にはコンデジが一番

 デジタル一眼ってそれなりに大きくてレンズもでかいので、猫が近寄りすぎると取り回しづらい。

 そんなときはコンデジの出番。カシオの「EX-ZR4000」だ。カシオがデジカメから撤退すると聞いて、思わず持ってきちゃったのである。

顔が日陰に入っちゃったけど、こんなふうにアゴの下や耳の裏を撫でてやると気持ちよさそうに頭をのっけてくるのだった(2018年5月 カシオ EXILIM EX-ZR4000)

顔が日陰に入っちゃったけど、こんなふうにアゴの下や耳の裏を撫でてやると気持ちよさそうに頭をのっけてくるのだった(2018年5月 カシオ EXILIM EX-ZR4000)

 アゴを撫でてやると気持ちよさそうにしてるので、左手で撫でながら右手で撮るのであった。片手撮りは軽いコンデジがいい。

 さて白猫だけにも構ってられないので境内を散歩すると、キジトラを発見。

 100年以上前からそこに鎮座してるような(実際いつからあるのかはわからないけど、すごく古そうな)岩の上に座って瞑想してる風。

 これぞ石の上にも3年。前ページの冒頭写真がそうだ。修行中の身ですから、とでもいいそうな感じがいい。

 このお寺キジトラが多め。ちょっと隠れてたキジトラはちょっとヒョウっぽい。

隠れてるところをすまん、って感じでそっと地面すれすれで撮影。ちょっとヒョウっぽい(2018年5月 富士フイルム X-T2)

隠れてるところをすまん、って感じでそっと地面すれすれで撮影。ちょっとヒョウっぽい(2018年5月 富士フイルム X-T2)

 これは3台目のカメラで。富士フイルムの「X-T2」。50mm F2のレンズをつけて背景がほわっとぼけた写真を狙ってみた。

 ここにいる猫たちは地域猫っぽいのだが、1匹だけ首輪をしてる猫を発見。飼われてる猫とそうじゃないのがいるのかもしれない。

 そっと近寄ってみると目の前でごろん。

 暑い日はコンクリートの上でゴロゴロすると気持ちいいのだ。

普通に座っていたのだけど私が近づいたらいきなりゴロゴロしはじめたので、しゃがんで猫目線でその瞬間を狙ってみた(2018年5月 富士フイルム X-T2)

普通に座っていたのだけど私が近づいたらいきなりゴロゴロしはじめたので、しゃがんで猫目線でその瞬間を狙ってみた(2018年5月 富士フイルム X-T2)

 やがて、奥の家の窓が開く音がして、猫たちはそっちへ駆けていく。どうやらごはんの時間らしい。

 じゃあそろそろおいとまするかな、と立ち上がると、それに反応しない猫が1匹。

 あのシロネコだ。

 日陰の涼しいポジションを見つけて、気持ちよくお昼寝モードに入った模様である。

日陰でうまく石に持たれてお昼寝。毛がつぶれて首の後ろがまっすぐになってるのが妙にかわいい(2018年5月 富士フイルム X-T2)

日陰でうまく石に持たれてお昼寝。毛がつぶれて首の後ろがまっすぐになってるのが妙にかわいい(2018年5月 富士フイルム X-T2)

 気持ちよさそうなので起こさないようそっと撮影してその場を離れたのであった。

 次は長崎編最終回かな。散歩途中に偶然出会った猫たち編の予定だ。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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