X470チップセットのメリットは消失
最後にX470チップセットに関して説明しよう。当初それとなく聞いていたのは、X470でいろいろオーバークロック機能を充実させるという話であったが、これはRyzen Masterの方に移動してしまったようだ。
これらはX370でも利用可能な機能であり、そうなると2018年1月のCES Tech Day 2018で示した“Optimized for 2nd Generation Ryzen CPUs”はナニ? という話になってしまうのだが、ぶっちゃけなにもないことになる。
注目はアクセスを高速化する「StoreMI」
その代わりといっては何だが、新しく追加された機能がStoreMIである。その正体は、連載441回で解説したEnmotusの提供するFuzzDriveである。
連載441回の時点では「Ryzen/Ryzen ThreadripperのシステムではFuzzDriveを無料で利用できる」という話だったが、実際にはFuzeDrive Basicは19.99ドル(フル機能のFuzeDrive Plusでは59.99ドル)という価格だった。ところがX470ではこのFuzeDrive Basic相当の機能が無償で利用できるようになっている。
これは、従来のSATA HDDとNVMe SSD/SATA SSDを組み合わせ、このNVMe SSDやSATA SSDをキャッシュとして利用することで、SATA HDDの高速化を図るというものだ。
またメインメモリの一部(最大2GB:FuzeDrive Plusなら最大4GB)をキャッシュに割り当て可能で、この場合はさらに性能が改善するとされる。
実際にAMDによれば、ゲームのロードが2.8倍、アプリケーションの起動が9.8倍になるほか、アクセス性能も大幅に改善するとしている。
もちろん最初からシステムがNVMe SSDだけ、あるいはSATA SSDのRAIDで構築されているユーザーには必要ない機能であるが、一般的にはブートドライブはSSDでもデータドライブはHDDというユーザーは多いはずで、こうしたユーザーにはStoreMIはわりと良いソリューションになりそうだ。
なお、StoreMIではシステム中に一組しか構築できないので、たとえばHDDが複数台あって、これを全部高速化したい場合はStoreMIだけでは無理で、FuzzDrive Plusのライセンスキーを購入してインストールする必要があるそうだ。
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