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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第556回

水を飲んだり、狩りモードだったり……京都の池の周りに集まる猫たち

2018年04月21日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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池の水を器用に舐めてる瞬間。高速連写した中の1枚が舌の動きを完璧に捉えてた(2018年4月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

池の水を器用に舐めてる瞬間。高速連写した中の1枚が舌の動きを完璧に捉えてた(2018年4月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 猫は水が苦手、というけれども、確かに犬のように器用に泳ぐ猫って見たことないけど、水が嫌いなわけじゃない。水を飲むのは大好きだし。

 というわけで京都猫シリーズ第3弾は池猫。

 前回と同じ公園なのだけど、そこに立派な池があるのであった。

 池の畔でカメラを構えてると、猫が次々とやってくる。

 一番の目的は水。池の水を飲みに来るのである。

 冒頭写真がそう。器用に首を突き出して池の水がかぶってる岩を舐めてる。猫の舌って細かな突起がいっぱいあってザラザラしてて(だから猫に舐められるとちょっとひりっとする)、水をすくうのに向いてるのだ。

 続いて、チャシロの水飲みを。舌がちょうど出た瞬間を撮るために連写しております。高速連写できるカメラはこういうとき便利。

池の向こう岸ではチャシロが同じように水を。低くて平らな岩をちゃんと見つけて安定した水飲みっぷり。池に映ってる姿もまたよし(2018年4月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

池の向こう岸ではチャシロが同じように水を。低くて平らな岩をちゃんと見つけて安定した水飲みっぷり。池に映ってる姿もまたよし(2018年4月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 さてこの池、きれいに岩で囲んで形を整えてある。だから、どの岩から水を飲むかで水面までの高さが違う。

 無理しなくても飲める岩を探せばいいのに、猫ときたら時にはギリギリの高さから首を突っ込んだりするのだ。

 これ、ちょっと足を滑らせたら池に落ちそう。ぎゅっと踏ん張ってるんだろうなあ。

前の写真とは別のチャシロ。兄弟か親子か従妹かわからないけど、こっちは高くて不安定な岩から無理して首を突っ込んでて、見てる方がひやひやいたしました(2018年4月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

前の写真とは別のチャシロ。兄弟か親子か従妹かわからないけど、こっちは高くて不安定な岩から無理して首を突っ込んでて、見てる方がひやひやいたしました(2018年4月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

 その様子を一緒に見てた猫ボランティアの方に「池に落ちたりしないんですか?」とたずねると「よく落ちてますよ(笑)。落ちたら慌てて這い上がってきます」だそうである。なあんだ、落ちるんじゃん。

 水を飲むのも大変だ。いや、公園を見渡す限り、もっと安全に飲めそうな場所は他にもあるのだが、でもきっとこの水がきれいだとはお世辞にもいえない池の方が猫的にはよかったりするのだろう。

飲み終えて満足した顔。水面に映ってる猫も満足そう。当たり前だけど(2018年4月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

飲み終えて満足した顔。水面に映ってる猫も満足そう。当たり前だけど(2018年4月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II)

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