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上下左右のスイング範囲が広いのが強み:

シャープ大量の洗濯物を一気に乾かす除湿機

2018年04月20日 11時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 シャープは20日、ボディを従来よりも薄型化しつつ、除湿能力を1.5倍の1日あたり18リットルに強化した除湿機「CV-H180」を発表しました。後ろななめに気流をつくり、室内のよどんだ空気を動かすことでカビの発生を防ぐという「カビバリア運転」モードも搭載しています。除湿方式はコンプレッサー式。タンク容量4.5リットル。4月24日発売、市場想定価格6万5000円前後。

除湿機 CV-H180(写真左)
4月24日発売
市場想定価格6万5000円前後
シャープ
http://www.sharp.co.jp/joshitsu/

 家電アスキーの盛田 諒(35)です、こんにちは。赤ちゃんの親をはじめて2年目になりました。赤ちゃんが生まれてからお世話になっている家電のひとつに除湿機があります。肌着、布おむつ、タオルなど洗濯物は想像以上に多く、1日でも作業がとどこおると衣料品の山脈が隆起することは必至。大量の洗濯物を部屋干しだけでカラッと乾かせる除湿機は偉大なる文明の利器です。

 シャープ新製品のCV-H180は1日あたり18リットルという強力な除湿能力が強み。スイング範囲も横幅約165cm×縦幅約190cmと大きく、上下2段で干した大量の洗濯物も乾かせます。シャープの特徴は上下スイングの幅が広いこと。コートやワンピースのような丈の長い服も上から下まで乾かせます。これがないと扇風機やサーキュレーターの補助が必要です。後ろななめ20度に気流を生む「カビバリア運転」も、後ろまでくるんと回転するスイング機構があってはじめてできるモードです。

ななめ後ろに気流を発生

気流の方向が真上だと湿度ムラが発生するという

 メディア向けの説明会では模擬的な室内の乾燥デモンストレーションを実演。部屋の右端に湿度60%で色が変化する塗料と試験紙を用意して試運転しました。部屋の左端で除湿機を運転しても気流がしっかり届き、塗料と試験紙が「湿潤」をあらわすピンク色から「乾燥」をあらわすグリーンに変化する様子が確認できました。なお室内温度は大きく上がりませんでした。

部屋の端まで乾かすデモ

部屋の端まで乾いたことが確認できた

 シャープらしくこまかい工夫も。タンクの取っ手はフック式ではなくハンドル式で持ちあげやすい。ホースをつなぐ排水口にはゴムキャップがついていて汚れがたまりづらいつくりです。余談ですがシャープの家電は全体にこまかい工夫が多く、知っていると言いたくなる豆知識の宝庫です。

ハンドル式でもちあげやすいタンク

ゴムキャップ式の排水口

 本体下部のキャスター(車輪)は4輪。電気代の目安は除湿「強」運転時で1時間あたり約10.0円(27円/kWh換算)。衣類乾燥時間は2kgで約80分。サイズは幅359×奥行き248×高さ665mm、重量は約16.5kg。下位機種として除湿能力12Lの「CV-H120」(想定価格5万8000円前後)、「CV-H71」(同3万9000円前後)も発表しています。

 なおシャープは3月27日に扇風機、4月6日に空気清浄機の新製品も発表しています。

 扇風機はアサギマダラチョウとアゲハチョウの羽根の形を応用し、7枚羽根でも21枚羽根相当のなめらかな風を生むというもの。空気清浄機は空気を吸い込むときの力を利用して蚊を吸い込む「蚊取り機能」を搭載した「蚊取空清」。今回は風量を3倍増して蚊の捕獲力を1時間あたり約1.4倍に高めたという「パワフル蚊取りモード」を搭載しています。ちょっと怖いくらい力強いですね……

 シャープによれば部屋干し経験がある人は9割程度だそう。除湿機で一番うれしいのは24時間いつでも干せること。夜に部屋干しすれば朝には乾くというのは生活が変わるレベルの驚きがありました。春には花粉や黄砂、梅雨には長雨、夏にはゲリラ豪雨など、洗濯物を干しづらくなる理由は意外と多いもの。まだ除湿機をおもちでない方はぜひご検討ください。



書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、家事が趣味。赤ちゃんの父をやっています。育児コラム「男子育休に入る」連載。Facebookでおたより募集中

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