「ヘルスケア」と連動する
初心者向けの「マインドフルネス・アプリ」
最初に紹介するのは日本語に対応していて、無料で利用できる「マインドフルネス・アプリ」。英語アプリの方が多いのだが、筆者の場合、英語だとちょっとリラックスしきれないためだ。
アプリを起動したら、チュートリアルが始まる、その中で、ヘルスケアアプリとの連動をオンにしておく。月額408円のプレミアムコースを勧められるが、まずは基本機能のみを無料で試してみるといいだろう。
「瞑想セッション」では、3分/5分/15分/30分と、30分ボディースキャン、カスタマイズできる「個人設定」の6パターンが用意されている。まずは、椅子の上で姿勢を正してリラックスしたら、適当な時間を選んで「開始」をタップ。時間の計測がスタートし、男性の声でガイダンスが流れ始める。自然な呼吸をしながら目をつぶり、「心や体をあるがままに任せておきます」とか「呼吸に意識を向けていきます」といったガイダンスが流れるので、ゆったりとリラックスしよう。
初回は収録しているガイダンスのしゃべり方がおぼつかなかったので違和感があったが、何度も聞いているとすーっと入ってくるようになった。声優さんのようにうまくないところにリアリティーがあるのかもしれない。
時間が来ると「日常生活に戻りましょう」と流れて、鈴音が鳴り、終了。この鈴音が、エキゾチックで良い感じなのだ。ゆっくりと目を開けると、リラックスできていることがわかるはず。普通だと思っていた10分前が、いかに緊張していてストレスフルな状態だったを感じられるだろう。
マインドフルネス・アプリ(iOS版)
作者:MindApps
価格:無料(アプリ内課金あり)
※アイコンの横の文字をクリックで、ダウンロードサイトにアクセスします。
「バックグラウンド・サウンド」をタップすると、背景音を選択できる。ビーチや森、雨、せせらぎ、波の5種類が選べるので、気分に合わせて選ぼう。ビーチは海の中にいるような感じで、波は100メートルくらい離れた岸にいるような感じだ。
個人設定では、瞑想する長さに加え、鈴音を鳴らす間隔も設定できる。10分の瞑想で、鈴音を5分間隔にすれば、半分が経過したことがわかる。バックグラウンド・サウンドやガイダンスも利用できるが、ガイダンスによる瞑想導入を利用する場合は9分以上に設定する必要がある。
セッションをある程度こなしたら、標準アプリの「ヘルスケア」を開いてみよう。「アクティビティ」や「睡眠」といったカテゴリーの中にある「マインドフルネス」をタップ。「マインドフル時間」を開くと、過去の履歴を確認できる。1日数分でもいいので、続けることが大切だ。
仕事に忙しいと、ただでさえタスクを忘れないように気を張っているので、瞑想などは完全に失念してしまうことだろう。そこで、「リマインダー」を活用したい。疲れそうな時間帯にリマインダーをセットしておけば、いい機会となる。瞑想中にiPhoneの画面が暗くなってしまうようなら「設定」から「瞑想中、スクリーンをオンにしておく」をオンにすればいい。
もし、周囲に人がいる状況ならヘッドホンを利用するのもあり。ただし、その場合は音量をなるべく小さくしておくことをオススメする。普通の音量だと、なぜか終わった後の爽快感が少なく感じることが多かった。
基本的に、マインドフルネスアプリは全機能を利用する際に、有料のサブスクリプションコースへのアップグレードが必要になるが、無料の基本機能でも瞑想は可能。まずは、色々試してみよう。マインドフルネスアプリには、本アプリ以外にもベッドに寝たまま瞑想するガイドをしてくれるアプリや、海外製だが無料でも様々な効果音を再生できるアプリなど、たくさん公開されている。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
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